Nov 03, 2005
アルバトロスは名誉である反面不名誉でもある
Albatross(アルバトロス)という単語がなかなか面白いのです.試しにスペースアルクで検索すると,この単語が以下のような意味を持つことがわかります.
【名-1】《ゴルフ》アルバトロス◆パーより3打少ない打数
【名-2】心配のもと
・ Most people have at least one albatross of one kind or another. たいていの人は、ちょっとした「頭痛の種」を少なくとも一つは持っているものだ。
【名-3】アホウドリ◆南太平洋に多い翼の長い水鳥。航海中にこの鳥を見掛けると嵐の前兆とされた。
albatross about someone's neck
(人)に一生ついてまわる過去の罪の烙印、不名誉な経歴、汚点、お荷物、頭痛{ずつう}[不安{ふあん}]の種、難関{なんかん}、やっかいもの◆【語源】millstone around the neck(新約聖書 Matthew)のパロディーから
・ He would like to find honest work, but his prison record is an albatross around [about] his neck. 彼はまっとうな仕事に就きたいのだが、前科がいつもネックになっている。
ゴルフで言うところのアルバトロスは大変名誉なことです.しかしこれ以降の意味はあまりよいものではありません.「アホウドリ」はまだいいとして,「不名誉な経歴」などという意味は,もはやゴルフで言うところのアルバトロスとは正反対な意味合いとなっています.1つの単語があまりにも対照的な別の意味を示すので,「ゴルフのアルバトロスはパーより3つ少ないことを表す.ではアホ(アホウドリ)はパー(頭が)の3階級下なのか?」とか,もうどうでもいいことまで思いついてしまいますw.
「アルバトロスで運を使い果たしたから,この後のホールがどうなるか心配だ」という解釈もできそうですが,この場合のアルバトロスは頭痛の種になり得ないと思うので,たぶん間違っているのだと思います.しかし本当にゴルフのアルバトロスの語源が「心配のもと」だったら面白いと思いました.
で,本当はここまででこのエントリーを終えようと思ったのですが,気になったので軽く調べてみました.するとこんな記述を見つけました.
学生:ゴルフでアルバトロスと聞きますが、アルバトロスは「アホウドリ」という意味がありますよね。なぜアホウドリなんでしょう。
松澤:イーグル(マイナス2打)よりもアルバトロス(マイナス3打)の方が大きい鳥だからですよ。
(第3話:アルバトロス(albatros)とアルバム(album))
イーグルは鷲で,アルバトロスはアホウドリですね.ものすごく面白いと僕は思ったのですが,ゴルフの世界では常識的な知識なのでしょうか(ちなみにバーディーは小鳥).このほか,アホウドリは滅多に見ることができないことから,「滅多に起こらない現象(プレイ)」という意味で,ゴルフ用語にアルバトロスが使われているという説もあるようです(詳しくはこちら).
というわけで,結論としてはゴルフ用語のアルバトロスの語源は「心配のもと」ではないようです.個人的にはちょっと残念ですw.
ちなみにパーは標準・基準を意味し,ボギーは規定打数より1打多いスコアを指します.また,ボギー(bogey)には「お化け」という意味もあります.このお化けに取り憑かれると,スコアがガタ落ちするのかもしれませんw.
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