Dec 28, 2008

銀座・ルパン

昨夜,知人と2人で銀座のバー・ルパン(Bar Lupin)を訪れました.僕がルパンの存在を知ったのは今から15年前.当時放送されていた「ワーズワースの庭で」という番組でのことでした.そのとき僕は中学生でしたし,東京,ましてや銀座など遙か遠い存在でしたので,ルパンを訪れるなどどう考えても無理な話でした.しかし,いつか行きたい場所として,ずっと記憶に留めていました.そして,それから15年後の昨日,やっと念願が叶ったというわけです.

ルパンでは,まず最初にモスコミュールを注文すると決めていました.それは,「ワーズワースの庭で」で見た,銅製のグラスに作られたモスコミュールの印象がとても強かったためです.普段はモスコミュールなんて頼まないので,美味しいモスコミュールとは何なのか,その基準のようなものは正直分かりません.しかし,ルパンのモスコミュールは見た目にも風味でも形容しがたい素晴らしさでした.恐らく,ルパンの80年という歴史と僕の勝手な15年越しの思いがそう感じさせたのだろうと思います.まさに感無量のひとときでした.モスコミュールを頂いた後,同郷の坂口安吾氏が好んで飲まれたという黄卵を使ったカクテル「ゴールデン・フィズ」を注文してみました.ほどよい酸味の後に黄卵のコクを感じ,今まで味わったことのない秀逸なカクテルでした.

15年も前の,しかも中学生の記憶ですから,ルパンは色々な面で僕が思っていた様子と少し違いました.しかし,自分の五官でルパンを感じ,ルパンを支える従業員の方々の品格に触れた今,益々ルパンが好きになったのは紛れもない事実です.川端康成,岡本太郎,坂口安吾,太宰治らの如く,またしばらくしたら足を運んでみたいと思っています.

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