ここ数年,諸事情により毎年2月に1週間ほどネット環境が全く整っていない場所へ行っており,今年も行くことになっています.そこは携帯電話の電波も非常に弱く,恐らくFOMAは圏外,auでさえも満足な通話は困難です.別に山奥とか,人里離れた場所ではないのですが,何故か10年ほど遅れているのです.いや,正確には「遅れてしまっている」のではなく,あえて「遅れている」のです.というか,あえて今を追わないスタイルを貫いているのです.普段電磁波に囲まれた生活を送っている我々にとっては,大事なメールはチェックできないし,携帯電話で話すことは困難だし,ブログは書けないし,調べ物をしようにもインターネットは使えないし,とにかく不便極まりない劣悪且つ迷惑な環境であることは間違いありません.しかし考え方を変えると,そこは楽園として見ることもできるのです.実社会から孤立した,情報網の中における陸の孤島であるそこにいれば,面倒な仕事に追われることなく,普段の生活で溜め込んだストレスから開放されます.
ところが楽園というのは薔薇にトゲがあるのと同じく,恐ろしい一面も兼ね備えているのです.我々は楽園で浦島太郎を体験します.たった1週間ネットやテレビに触れないだけで,自分はもの凄く社会から取り残された感覚に陥るのです.これはもしかすると軽い鬱状態なのかもしれません.もうこのままブログなんて書かなくてもいいかな・・・とか本気で思ったりします.それくらいだったら別にいいけど,社会復帰をしたくない(する気になれない)無気力感を覚えるので厄介なのです.たった1週間で人間の考え方や価値観は驚くほど変化します.毎年感じていることですが,これは恐怖です.このことは,月別アーカイブで2月のエントリ数が極端に少ないことからもお分かりいただけるはずです.
ちなみに,僕の場合は情報網から隔離されることに対して逆にストレスを感じるため,今年も今月16日から1週間訪れることになっている”そこ”は,僕にとっては楽園なんかではありません.実際のところ,投稿中の論文の査読結果が返ってきそうな時期と被るし,来年度からの自分の身分を決める書類の提出時期とも被るので,ネット環境から切り離されることはかなり切実な問題です.以前あるグループで”そこ”へ行った際には,無線LANの基地局(って言うんでしょうか?)をメンバーが持参してきてくれたため,快適にネットを見ることができました.それと同じ事ができれば良いのですが,恐らく今回は無理でしょう.でも,もし次回があるなら,その時からは僕が主体となって何とかしたいと思います.
というわけで,今日16日のこのエントリから23日午後くらいまで,ブログの更新が止まります.再開するまでは過去ログでも読んでいただけたら幸いです.コメントやトラックバックはスパムに荒らされる可能性が高いので,この間は一切投稿できないようにしておきます.たまにもぶろぐ計画を更新するかもしれません.
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