Jun 18, 2007

試験監督の守備範囲

学校の定期試験でも公の資格試験でも良いのですが,試験会場に立ち会う試験監督の仕事とは,一体どこまでが守備範囲なのでしょうか.例えば試験中に夢の世界へと旅立った受験者について,現実の世界に呼び戻してあげるのも試験監督の仕事でしょうか.僕は,そんなことは本人の問題なのだから,そこまでする必要は無いと思うのです.しかし自分が試験監督という立場になり,その現場を目の当たりにすると,起こすべきか起こさざるべきかで結構迷うことを知った次第です.試験会場で眠っている受験者を起こすことは別に難しくありません.ザメハを唱えなくても,物理的な手段で起こせます.だから「仕事」と言うのは大袈裟でもあります.しかし問題は起こした後にあります.もし逆ギレされたら,あまりの理不尽さに泣いてしまうかもしれませんから.

試験時間1時間30分の内,開始から30分あまりであちらの世界に持って行かれ,サスペンド状態に陥ったA氏を横目にしつつ,「起こそうか,やめようか・・・逆ギレされたら腹立つしなぁ・・・」としばし物思いにふけっていたのですが,こちらの心配をよそにA氏は突然目を覚まし,白紙に近い答案用紙を片手に席を立ち,なんと途中退室していきました.その潔さは,まさしく武士の”それ”に等しいものでした(武士の”それ”を知らないのですけど).でも,途中退室という形で見せてくれた大和魂は,できれば解答に費やす心構えで見せてほしかったと思います.A氏に幸あれ.



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