Jan 20, 2006

真面目な奴がバカをみる社会を実感した今日

耐震強度偽装問題やライブドアショックほど大規模でないにしても,真面目にやっている者が被害を受けるケースが年々増加しているように思います.もちろんそれは人ごとではなくて,各人が所属する組織の中でも日常茶飯事に行われていることではないかと思います.しかも不正を正せば,正した者が「出る杭は打たれる」という教訓の元で叩かれる始末.つまり不正行為の蔓延を組織全体,社会全体が暗黙の内に受け入れており,皆がそれに対して「仕方ないよ」というニュアンスの,言い換えればどうしようもない意識を持っていることが多いのです.仮に不正を正した者の意見が受け入れられたとしても,今度は組織内あるいは関係者間でその意見に対する責任がたらい回しにされ,「俺は悪くない」「お前が悪い」と言った,これまたどうしようもない責任のなすりつけあいが始まる.こうなると被害者の立場はほぼ完全に無視されることになり,「最大の被害者は,被害者から責任を問われた組織側だ」などと訳の分からない事を言い出す者まで出てくるのです.

不正行為が認められるなら,皆が楽に成果を手にできる不正行為をしようとして当然です.しかしそうなれば社会は混沌とするでしょう.それを防ぐためにルールというものがあるわけです.しかしそのルールが暗黙の内に無視されている.ルールを破った者に罰則を与えるにしても,その罰則が極めて軽いものだったりする.例えば「すいませんでした.以後気をつけます.」で済んでしまう.しかもそのフレーズが何度も無限に使える.そんな事がまかり通るケースが自分の身の回りでも増えていると実感した今日でした.ちなみに研究に関する愚痴ではありません.一般的な日常生活の中の”ひとこま”において,不特定多数のしっかりとやっている者の権利が無視されている現況をノンフィクションで書いたまでです.

まあ僕だって人間ですから,常に真面目にやっているとは言えません.また耐震強度偽装問題やライブドアショックの被害者の方々も人間ですから,すべての事に対してルールを守り,不正行為を一切行わず真面目に生活しているとは言い切れないでしょう.制限速度40km/hの道路を走る車の9割以上が制限速度を上回ったスピードで走っていることからも分かるように,多くの人がルールを無視しており,その不正行為が暗黙の内に認められてしまっているのです.ですが僕がこのエントリーで書きたいと思った不正行為というのは耐震強度偽装問題に見られる不正行為に近いものであり,それというのは制限速度40km/hの人通りの少ない道路を50km/hで走行する不正行為とは種類が違うと思うのです.「単に自分にとって都合のいいように解釈しているだけじゃないか」というご指摘を受けるかもしれません.ですがもしそうだとすれば,耐震強度偽装問題に巻き込まれた被害者の方々も,姉歯やヒューザーなどへ意見を述べることができないということになってしまいますから,やはりこれは自分にとって都合のいい解釈をしているのだとは思いません.


Posted at 18:39 in 日常のあれこれ | Permalink | No Comment | | edit

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