このブログでは珍しく写真満載のエントリー.大学の用事がてらサロマ湖を見てきました.昨年は暖冬でほとんど結氷しなかったんですが,今年はなんとか凍ってます.実は6日にも見てきたんですが,この9日間でだいぶ結氷が進みました.
サロマ湖は道内最大の規模を誇る湖で,2つの湖口で海とつながっている汽水湖です.だから湖水の塩分濃度は海とほぼ同じで約3%.結氷温度はマイナス1.8℃です.
北西の風に影響を受け,サロマ湖は東岸から結氷していきます.この写真も東岸で撮影しました.湖全体が氷で覆われることを全面結氷と言いますが,ここ数年は全面結氷していません.今年も現状ではもちろん全面結氷に至っていませんが,これからどうなるかは自分の研究に直接結びつくだけに見物です.
氷の成長をおおざっぱに見積もることができる式があるのですが,それを使ってちょっと計算してみました.日平均気温がマイナス10℃である日が連続で20日間続いたとしたら,氷厚は28cmになります.以下,40日で40cm,60日で49cm,80日で57cm,100日で63cmとなります(氷厚が厚くなるにつれ,成長速度は落ちる).当然降雪の影響や日射の影響を受けるため,若干の誤差はでます.またこの式が純氷の成長を予測するためのものであることも問題の1つです.薄い(5cm程度)氷同士が波の影響で重なり合い,一気に氷厚が増加するという場合もありますが,そうゆう現象は想定外としてあることも問題の1つではあります.しかしあくまでも”おおざっぱ”に検討を付けることは可能です.
この計算結果から,現在サロマ湖にある氷は最大でも40cm未満と思われます(もちろん最小は0cm).またサロマ湖の氷は単純に結氷した場合,1m以上の氷厚にまで成長することは困難であろう,ということも予想できます.
昨年の観測で,我々は氷厚5cmの氷上を知らずに歩き,辺り一面がトランポリンのように波打ったことで,自分たちが危機的状況にあるということに初めて気づく,という恐怖体験をしました.今年はそんな心配は無用のようです.スノーモービルをかっ飛ばして,湖氷上を駆け回れることでしょう.
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