Jul 16, 2005

コーヒーの缶に見るいらぬ企業努力

コーヒーの缶に見るいらぬ企業努力(1)
キリンビバレッジのファイアサイフォン式には2種類の缶が用意されています。この2つ、どちらの内容量の方が多いでしょうか?正解は全く同じです。同じなのは容量だけではありません。原材料名、サイフォン式の説明文、それから「空き缶は投げ捨てないように」という注意書きまでが同じなのです。唯一違うのは、この缶がスチール缶であることを示すマークの色です。円柱タイプの缶に描かれた同マークは黒。樽型の方は白です。正確には同マークは缶の2箇所に描いてあり、そのうち缶の底部により近い方の色が異なっているのです。ちなみに他方のマークの色は両缶とも同じ黒です。

ではなぜ2種類の缶が用意されているのでしょうか。実はこの理由は簡単で、円柱タイプの方は自販機用なのです。しかし自販機用とはいいながらも、当然ながらコンビニなどの店頭販売にも使えます。にもかかわらず、あえて自販機では使えない樽型も用意したキリンの意図とは一体何でしょうか。

キリンのウェブサイトによると、樽型を採用したのは「普通の缶コーヒーとは一線を画す品質感を表現するため」だそうです。缶全体をコーヒー抽出機に見立て、淹れたてのレギュラーコーヒーを彷彿とさせるデザインを狙ったのだそうです。

ファイアサイフォン式は平成17年3月15日から全国発売されているのですが、それから遅れること約3ヶ月。今度は「ファイア粗挽き」が全国で発売されました。粗挽きもやはり樽型の缶を採用しています。こちらの方は「缶全体を喫茶店でよく使用される銅製マグカップに見立て、上質で豊かなコーヒー感が漂う、淹れたてのレギュラーコーヒーを彷彿とさせるデザイン」を狙ったのだそうです。なかなか奥が深いですね。

購入する方からすれば「そんなのどっちでもええがな」といった感じなのですが、メーカー側はシェア拡大のために日々見えない努力をしていることがよくわかりました。しかしあまり立派な企業努力だとは思えないのが不思議なところです。それどころか「あぁ、日本人らしいなぁ」と一歩引いてしまいました。過剰な包装など、日本人はとにかく見た目を気にしますからね。缶コーヒーの缶なんて、本当は1つの規格で統一してもいいものだと思うのです。その缶に、各メーカーがそれぞれのラベルを貼れば、それだけで自社製品になるのですからね。缶を規格化してしまえば生産コストだって抑えられるのではないでしょうか。そうすれば我々が安く購入することができるようになるかもしれないし、またはお値段据え置きで品質が向上するかもしれません。これは缶コーヒーに限った話ではなく、ボディーソープやシャンプーの容器、食器洗い洗剤の容器などにも言えることだと思うのです。ドイツ辺りではすでに実施されていることだと聞いたことがありますが、日本も同様のシステムを導入してはどうでしょうかね。国民性の違いで受け入れられないかもしれませんが、レジ袋を有料化するよりもずっと効果的なエコを実現できるはずです。

ところで、このエントリーは携帯から送りました。ここまで長文を書いたのは久しぶりだったので疲れました。モブログ史上最長です。内容的にも,モブログでは初のマジメ系エントリーとなりましたw。

Posted at 02:35 in モブログ | Permalink | No Comment | | edit

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