Dec 23, 2007

【百萬圓】二村定一とふちがみとふなと

北海道では探偵ナイトスクープが1ヶ月以上遅れて放送されており,昨夜は「91歳のおばあちゃんが百万円という面白い歌を歌うが,誰の曲だか分からないので探してほしい」というような依頼の回でした.結局,その歌は一時期エノケンと共に活躍した二村定一氏という方による戦前コミックソングであることが分かり,カヴァーしている「ふちがみとふなと」という2人組の方がおばあちゃんの前で歌ってあげ,落着ということになりました(番組内では「二村定一氏はエノケンの歌の先生である」というようなコメントがありましたが,二人の関係をいろいろ調べてみると,どうやらそれは間違いのようです).

「百万円」は,正確には「百萬圓」であり,ジャンル的にはコミックソングではなくナンセンス小唄らしいです(詳細はこちら).「ナンセンス」という言葉だけでも時代を感じますが,この曲は当時(昭和6年から7年頃)裕福ではなかった日本において,もし百万円を拾ったら何をしようかという,ある種の夢や希望のようなものを国民に与える点で,とても流行ったのだそうです.ただし,歌詞の内容が内容なだけに,ラジオでは流されないニッチな流行だったようです.演奏はアコーディオンを主体とした暖かみのある脱力系で,曲調は三拍子の短調.二村定一氏のオリジナルバージョンも,ふちがみとふなとによるカヴァーバージョンも,とても味があって素晴らしく,アンダーグラウンドな感じが最高でハマりました(ふちがみとふなとによる演奏はピアニカとウッドベースでした).そのため,放送終了後に二村定一氏のことをもう少し知りたいと思い,ネットを調べWikipediaを見ました.詳細は,Wikipediaの信頼性を各人考慮の上で見ていただくとして,とにかく壮絶な人生を歩まれたことに感銘を受けました.二村定一氏やふちがみとふなとの作品は来年以降探してみて,出来ることなら手に入れたいと思いました.

・百萬圓
作詞:内山惣十郎,作曲:井田一郎,歌:二村定一

百万円拾ったら
女学校建てて僕先生
月謝は少しも取りません
綺麗な娘さん募集して
毎日恋愛エロ講義
裸ダンスを教えます
面白いですね

百万円拾ったら
日本銀行に貯金して
毎晩銀座のカフェーで
女給にチップを十銭つ
やったら幾日遊べるか
計算してたら目がさめた
アホらしいですね

放送で登場したキダ・タロー氏も言及していましたが,今から70年以上も前に「エロ」という言葉が存在したのは意外であり,驚きです.また,「女学校建てて」とか「日本銀行に貯金して」という歌詞から,当時における百万円というお金の価値を見ることができ,興味深いです.なお,このおばあちゃんのお孫さん(?)のブログも紹介させて頂きたいと思います.

Wikipediaにある二村定一氏の説明の最後に清川虹子氏の名前がありますが,個人的に清川氏で思い出すのは「元気が出るテレビ」の高田純次だったりします.番組は「天才・たけしの~」でしたけど,高田純次も十分天才だと思います.


関連リンク
二村定一
二村定一研究
べーちゃんの唄


Posted at 13:27 in 音楽 | Permalink | No Comment | | edit

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