以前トップページに設けていた「エッセイ」で書いた事を加筆・修正しながら,ブログへ少しずつ書き下ろしていこうと思います.
ちょっと前置きが長くなりますがお付き合いください.
僕がギターを始めたのは今から10年前の平成6年でした.ちょうどその春に中学を卒業し,4月に某国立(注:クニタチではない)高専に入学したんです.ちなみに高専というのは「工業高等専門学校」の略で,5年制なんです.つまり入学時は(1年生は)15歳で,卒業時は(5年生は)20歳というわけです.普通の高校と比べるとだいぶ変わってます.
高専は実家から80kmほど離れた場所にあったので,15歳にして早くも親元から離れ,寮生活をすることになったんです.まあ「早く親元を離れたい」というのも,この高専を選んだ理由の一つなんですけどね.だけど別に親父が無職の飲んだくれで「おい!酒買ってこいよバカヤロ~!」と毎日怒鳴り散らすような家庭で育ったから「早く親元を離れたい」と思ったわけじゃないです(ここ重要).
「寮」と名の付く場所はたいがい伝統と規則の世界でして,我が高専も例外ではなくとても厳しかったです.15歳のガキンチョが20歳の先輩(しかも見た目は怖いおっさん)から厳しい指導を受けるもんだから,そりゃー相当ビビります.入寮したての頃は自分の時間なんて無かったですもん.常に緊張,みたいな.しかし次第に寮生活にも慣れ始め,忙しい中でも自分の時間を上手く確保できる技を身につけました.
だけど自分の時間を確保したは良いが,する事がない(勉強すればいいんだけど).なにせ自分の部屋へテレビを持ち込むことも禁止されていましたからね.そんな折,ある先輩の部屋へ遊びに行ったんです.すると先輩はエリッククラプトンのTears in Heavenをアコギで弾いてくれました.中学卒業までの13年間,僕はエレクトーンをやっていたのですが,高専進学とともにやめていました.それ以来,自分の身の周りから「音楽」が疎遠になっていたんですね.そんな僕に,このTears in Heavenは強烈なインパクトを与えました.「ギターはエレクトーンやピアノと違って気軽に持ち運びが出来るし,手頃な値段で買える.寮にも持ち込める.しかもアコギなら電気を使わないからどこでも弾ける!」これが僕とギター(アコギ)との出会いでした.また,これは僕がエリッククラプトンを知り,後にどっぷりとハマるきっかけでもありました.
僕の場合,たとえ赤の他人であっても「何かを始めたきっかけ」というのは興味の対象になるんです.人の経歴を見るのも好きです.
「どうして今の自分があるのか?そうなったきっかけは?」
しかしこちらの(いわば勝手な)期待を見事に裏切る答えを得ることが,悲しいかな結構あるんです.
「なんとなく,かな・・・」
「けっ」と思いませんか?そんなときは「じゃあなんとなく○○を始めたきっかけは?」と聞くようにしてますけどね.
僕も15歳で実家を離れて高校の寮に入りました。それは僕も家を離れたくて仕方が無かったからでしょう。うちの場合父が単なる飲んだくれで、酒乱で暴れると困っていた点は違いますけど…寮生活の最初の半年はホームシックもあり、チョット辛かったけど、夏を過ぎたあたりから免疫がついて、お盆、年末年始、年度末の寮が閉鎖になる期間以外は、家に戻るのを嫌がるようになりました。
父親が酒乱だったこと以外は本当に似てますね.帰省すれば地元の友達や親戚一同に会えるという楽しみが待っているのですが,その反面で帰省の準備に面倒を感じたものです(って今でもそうだけど).しかし世の中には生まれてからずっと親と同居している人もたくさんいるんですよね.我々のように比較的早くに別居した人と,そうでない人.どっちが良いとかエライとかいう問題ではないですが,僕からすれば別居経験の無い人は尊敬に値します.自分には絶対できないことですから.たぶんこれから先も同居することはないですしね.一人暮らしはいろんな意味でやめられません(笑).また「自分がもしずっと親と同居だったら・・・」と考えると,ギターなんてやらなかったんじゃないかとも思います.まあこれは想像の域を出ない話なので,深追いしないでおきます.
えーっと・・・アコースティック・ギターの話ですよね、このスレは…むさ苦しい男子校のことは置いといて(僕の母校は来年は男女共学になるらしい)話を戻していきましょう。(笑)
モテたかっ……もとい。でもギター弾いてたら落ち着くんですよね。自分がどうしようもなくいっぱいいっぱいのときでもさわるとおちつく。この意見、高校の頃の友人に賛同者がおります。
高専は一応共学なんですけど,ん~・・・男子校みたいなもんでした.たまに街に出ると普通高校の女子高生が歩いていて,世間的には大して可愛くもないんだろうけど可愛く見えてしまうんです.人はこれを「高専病」と呼びました.今在籍している大学も工業大学なので高専みたいな環境です.これを「工大病」と呼びます.「ギター触ってると落ち着く」っていう感覚,言われてみれば分かる気がしますね.ギター弾いてる間は,他の事がどんなに忙しくてもギターに集中するから(つまり他の忙しい事を考えないから)落ち着くのかもしれませんが,そうじゃなくて,何て言うんだろう・・・もっと感覚的に(?)心が休まります.うまく言えませんが.ところで,takaさんやyu-sukeさんがギターを始めたきっかけってなんですか?エレキギタリストには「モテたかったから」という動機の人が多いようですが,もちろんアコギ弾きにもいます(確か吉田拓郎氏もそんな動機でギターを始めたのだと以前テレビで言ってたような).しかし人前で弾かなければモテようが無いんですよね.僕の場合10年間ギターをやってきたのに人前で弾いた経験なんて10回も無いです.このご時世,ギターやっててモテてる人は,たいがいイケメンでバンドを組んでます.ボーカルなんだけどギターも持ってる.でもほとんど弾かない.みたいな.つまりモテる要素にギターは直接関係していないんですよね.結局見た目です.若者諸君よ!だまされるなっ!!(笑).しかしこの定説(?)を打破できる可能性を秘めているのが押尾コータロー氏だと思うんです.彼のようなスタイルが「ゆず」に代わる「モテたい盛りの中高生男子の救世主的存在」になると,J-POP界も変わると思うんですけどね.
やっぱり、女の子を意識する事が普通になるような年頃の男って、何かしらの「付加価値」を自分に持ちたいと言う意識が自然とわいてくるのではないでしょうかね。そう言うときに自分の感覚に大きな刺激を与える何かに接すると、その世界に自分の姿を「投影」して「カッチョイイ!」と思い込んでしまうのではないでしょうか。僕の場合も、「女の子にもてたらいいなぁ…」と言う意識があった所に、寺内タケシやベンチャーズ、そしてGSが入り込んできたのがギターに手を染める事になった(何だか、麻薬に手を染めたみたいな言い方)きっかけだったのではないでしょうか。
自己満足というと聞こえが悪いかもしれませんが,自己の欲求を満たすためのツールとしてギターに手を染めたという感じでしょうか?まあ僕の場合も「有り余る時間を有効に使いたい」という自己の欲求を満たすためにギターを始めたわけですけどね.しかし自己満足というのは非常に大事だと思うんです.なぜならば,自己満足すらできない音楽を他人が聴いても,満足する可能性って少ないと思うからです.だからと言って,井の中の蛙になってもダメなんですよね(だけどまずは井の中でトップの蛙になることが重要かとも思うわけです).ところでギターに付きものの小道具っていろいろありますが,タバコもそのうちの1つだと思うんです.くわえタバコで岸辺さんのSmokerなんか弾いたら,それこそモテそうじゃないですか?(笑)高専でも友達の半分以上が喫煙者でした.あの環境で,しかもタバコに対する憧れみたいなものを少し持っていたというのに手を染めなかったのは,今改めて考えるとすごいことだと思いました.酒・タバコ・女・ロック・シェゲナベイベー!酒だけに手を染めました(ロックも一時期,聴くの専門でちょっとハマったけど).
ピアノうまい女の子にはどうやっても勝てねえ!(男のピアノはかっこいいとも言うが、ハードルが高いし……)よりにもよって好きな女の子に限ってピアノが弾ける!→違う楽器へ→ギターがあるじゃん!……という流れが多いんじゃない?僕も半分は当てはまってますから。でもいまや楽器は安らぎですよ。
「好きな女の子に限ってピアノが弾ける→違う楽器へ→ギターがあるじゃん」って,この流れ多いか!?(笑)少なくとも僕にとっては縁のない流れですねぇ.「もしもピアノが弾けたならby西田探偵局長」・・・ピアノも彼の涙も安らぎ効果抜群です(個人的に徳光さんの涙より西田敏行さんの涙の方が”本気”を感じるから好き/笑).
又、脱線し始めてない、このトピック…ピアノは幼少の頃、兄に付き合わされて無理やりレッスンを受けていましたが、これが嫌で嫌で、ある日、先生がピアノの鍵盤の蓋を開けたら、そこにコンパスの針で大きく「バカ」と罫書きされていました。犯人は…もうお分かりでしょう。当時、貧乏な我が家では宝物だったピアノに対する余りの冒涜に、それからはピアノに近づく事を許されなくなりました。後悔してません(きっぱり)。ピアノが弾ける、と言う人より、キーボードが弾ける、と言う人の方に何となく羨望感を持ちます。で、ギターの話はどうなってんねん?
僕も「エレクトーンをやっていた」と言ってますが,正確には「やらされていた」と言うべきなんですよ.母親が子供の頃に抱いた「叶わなかった夢」を子供にやらせたというわけです.当時は反発したりもしましたね.「なんでやりたくもないのに練習しなきゃいけないんだ!」って.だからtakaさんのお気持ちはよくわかります.しかし今思えば,五線譜は読めるようになったし,リズム感も音感もこの時期に養えたわけですから,嫌がる子供に無理矢理やらせ続けた親に感謝していますが,当時は本当に「こんなの金と時間の無駄なのに」くらいにしか考えていませんでした.そんな100%受け身の十数年間だったため,今ではコードなんかもすべて忘れてしまいましたね.一方,ギターは自分から手をつけたものでして,そりゃー意気込みからして違います.エレクトーンで無意識のうちに身に付いた(と思われる)基礎力もあってか,どんどん上達しました(最近は頭打ちですけど).一番の違いは,やってて楽しいと感じたことでしょう.「最初は嫌だったけど無理矢理やらされているうちに好きになった」なんて事もあるでしょうから,少なくとも1年やってみて(やらせてみて)ダメならやめる,というスタンスが良いんじゃないかと思います.逆に1年未満ではやめて欲しくないですね(ギターの場合).また,これはギターに限らず勉強でも仕事でも言える事じゃないでしょうか.やりたくない仕事を嫌々やることになるケースもあるでしょうが,極力そんな場面を避けて通りたいと思っています.しかし「若い時の苦労は買ってでもしろ」というゲーテの言葉にも共感するところがあり,日々矛盾を感じながら生きています(笑).はい,エレクトーンとピアノの話からギターの話に戻し,最後に再び脱線しました(笑).
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