Jul 11, 2005

ロンドンの爆破テロに見る携帯電話の可能性

今月6日にモブログのすばらしい可能性を論じたエントリーを書いたのですが,その翌日にロンドンで爆破テロが起こりました.同テロではジャーナリストでもカメラマンでもない一般の人々が,持っていたデジタルカメラやカメラ付き携帯電話で現場を撮影し,その写真をBBCなどが取り上げました.つまり皮肉にも,6日に書いたエントリー通りの光景が,ロンドンで現実となったのです.Flickrにもたくさんの現場写真がアップロードされたそうです.たとえ自分がブロガーでなくとも,Flickrなどの媒体を用いることで世界中の人々に衝撃的な画像を提供することができます.写真は時間や言語を超越するので,目が見える人なら誰でもその惨事を目の当たりにすることができるのです.今後は膨大な量の写真の中から,どうでもいいものとそうでないものを区別する技術が必須です.Flickrがその技術を備えるのも時間の問題だと思われます.

ロンドン同時多発テロ発生半日後、Flickrには現場写真があふれた

爆破事件発生から半日経った後、Flickrには「explosions(爆発)」の項目に150枚、「blasts(爆破)」に111枚、「terrorism(テロリズム)」に219枚の写真が掲載された。325枚以上が「London Bomb Blasts(ロンドン爆発)」に掲載された。それらの多くは単なるTV映像のショットだった。

「あまりに多くの人々が多くの写真を撮れるようになった今、最も傑出した、興味深い、心を動かされる、衝撃的な1枚を見つけることが今後の課題となるだろう」と話すFlickrの共同創設者、カテリーナ・フェイク氏は、現在その作業を支援するソフトウェアを開発中だと言い添えた。

ただしそのような「ベストショット」が既にインターネット上に掲載されているかどうかさえまだ分からない。アジアを襲った津波災害では、ベストショットや映像の多くが災害発生から数日~数週間後に出てきたのだから。

nikkeibp.jpによると,テロが起こった後,携帯電話の通話サービスは3時間に渡って使えず,緊急時には向かないことが再び証明されたのだそうです.しかし3G携帯は利用者が少ないため,回線がパンクすることなく利用可能だったそうです.同記事は『ユーザーが少なければ通話が集中することはない.これは「ユーザーが少なければより安全である」ということの1つの教訓である』とまとめているのですが,これは必ずしもそうではないと僕は思います.それは「どうしてユーザーが少ないか?」を考えれば分かることだと思うのです.

日本の場合を例にあげれば,Vodafoneのユーザー数はDocomoやauに比べると非常に少ないです.僕もVodafoneからauに乗り換えた者の一人ですが,乗り換えの理由は単純で,Vodafoneが使えないからです.僕が今住んでいる北海道では圏外になることが多々あるし,コンテンツは乏しいし,携帯電話自体の機能もパッとしません.それに同社の3G携帯はトラブル続きです.にもかかわらずVodafoneは2Gを終了し,3Gに移行する計画を発表しています.まだ他にもVodafoneが使えないと思う理由はたくさんあるのですが,つまり同社にはユーザーになりたいと思うような魅力がないのです.そしてこのように思っているのは僕だけではありません.その証拠がユーザー数で示されているのです.「普段からトラブル続きなのだから,緊急時はさらにトラブルだろう」と思うのが一般的な考え方ではないでしょうか.ロンドンのケースは日本と全く同じではないかもしれませんが,少しは当てはまる部分もあるのではないでしょうか.このような理由から,ユーザー数が少なければ安全という理屈は成り立たないと思うのでした.


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