Oct 06, 2005

大事なのは「ソニーらしさ」か「売れる品」か?

日本を代表する企業の1つとして君臨するソニーの低迷は今もなお続いています.僕のソニー製品に対するイメージは,ソニータイマーという言葉もあるように,とにかく壊れやすい製品が多いというあまり良いものではありません.だからほとんど同社製品を買ったことがないのです.そんな数少ない購入歴の中に電子辞書があります(ちなみにこの電子辞書も購入後じきに故障して修理に出しています).海外へ持って行くと,その電子辞書の性能を知らないのに,SONYのロゴを見ただけで「いい辞書だね」と外国人(日本人ではない人)が声をかけてくることに驚きます.株価が下落していても,海外でのSONYブランドは健在なのです.

ある方面ではソニーが普通の家電メーカーになってしまうことを心配する声があります.確かに歴史を辿ってみれば,ソニー製品というのは他社には見られない強烈な特徴が兼ね備えられていました(ウォークマンとか).しかし最近の同社製品は他社のまね事か,もしくは要素を引用して自社バージョンに仕立て上げたようなものばかりです(MP3プレイヤーとか).良くも悪くも,ソニーは自らのハードルを自らグングンあげてきた企業なのです.その上げすぎたとも言えるハードルをソニーは今,越えられずに苦しんでいるのです.

何とかハードルを越えようとして,ソニーも頑張ってはいると思います.しかし頑張るベクトルの向きがずれているように僕は思うのです.それは独自性を強調するあまり,他社製品との互換性を無視するようなことが起こっているからです(例えばこんなのとか).もちろんそれを最後まで貫いて,他社を同調させられれば問題はないのですが,そこまでやる勢いもないようだから困ったものなのです.いくら驚きがあっても,売れなければ何の意味もありません.やはり当面は市場に受け入れられる製品(=売れる製品)を作り続けていき,動向が安定してから独自性をアピールするのが正当な順番なのではないかと思います.「独自性強調→売れない製品製造→経営圧迫→大量リストラ」の繰り返しでは,いつまで経っても再建できなくて当たり前です.

ソニーはフツーの家電メーカーになるのか

エレクトロニクス事業の復活を目指してソニーが中期経営方針を発表した。その内容はCNETでも報道している通りであり、それは驚くほどのものではなく、むしろ「新しい方向性に欠ける」といった意見が出るほどに手堅いものとして受け取られ、その手堅さゆえに「ソニーらしさに欠ける」という印象を与え、株価は低迷することとなった。しかし、その手堅さとはどれほどのものなのだろうか。


Posted at 21:29 in ネット・デジタル | Permalink | 2 Comments | | edit

Comments

音楽配信メモの津田さんもソニーについての記事を書かれています。
http://xtc.bz/index.php?ID=196

Posted by るせむ at 2005/10/07 (Fri) 12:13:29

情報ありがとうございました.SONYは日本を代表する企業ですから,同社の低迷は皆の関心の的なのだと思います.でも関心を寄せられるだけまだマシなのでしょうね.今後の同社の経営状況に依ってはさらに状況が悪化することも考えられるだけに,とにかくしっかりやってほしいと思います.

Posted by cozymax at 2005/10/07 (Fri) 18:02:09
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