仕事柄(立場上というか何というか)南極系の話題は比較的身近な存在なのですが,50次隊の輸送に「しらせ」の代役としてオーストラリアの砕氷船「オーロラ・オーストラリス」が使用されるというのは先ほど初めて知りました.そして驚きました.なぜなら,オーロラ・オーストラリスには過去に良く知っている人が乗船しているし,今年の夏にも知人が乗船する予定になっているからです(僕はひどく船酔いして使い物にならないことが明らかなため乗らないつもりです).オーロラ・オーストラリスがしらせに助けられていたという事実も,恥ずかしながら知りませんでした.南極には世界中の国の基地がありますが,世界で唯一パスポートが不要な地域なのです.つまり,もし日本から飛行機か船で直接南極まで行けるのなら,パスポートは不要です(出国時に不要だとしたら).オーロラ・オーストラリスがしらせの代役を買うというのは,いわば国境のない世界を舞台とした友情劇と言えるでしょう.とても良いと思います.
南極観測で、文部科学省などの関係省庁が、来年秋出発の50次観測隊の輸送に、オーストラリアの民間砕氷船を使う方針を固めた。現在の観測船「しらせ」が来年春に引退したあと、後継船就航まで1年空くための臨時措置。チャーター船の使用は観測史上初めて。予定している砕氷船は8年前、南極海でしらせに救出された船で、こんどは逆に日本の南極観測を助けることになる。
「オーロラ・オーストラリス」(排水量7880トン)で、しらせよりひと回り小さい。豪州の観測隊と物資を乗せて毎年11~3月ごろに4、5回、南極を往復している。船室は定員116人。50次隊は、ふだんよりも隊員数を少なくし、約40人分を借りる予定だ。
しらせの後継船は現在約380億円をかけて建造中。1航海にかかる費用よりチャーター代は安くすむが、物資輸送ではしらせ級の砕氷能力が必要と、観測隊は新船の完成に期待する。
日本では北海道沿岸に(枝幸に)流氷が接岸しました.網走のオーロラ号も流氷帯を航行したようです.今年度も流氷のシーズンがやってきました.ちなみに,オーロラ号はしらせと同じような造りになっており,ちゃんとした砕氷船と言えます.一方,紋別のガリンコ号は構造が違います.しかし個人的な感情から言うと,僕はガリンコ号の方が好きです.それはお世話になっている度合いが明らかに違うからです(知人の数も圧倒的に違いますし).
見事な蓮葉氷です.縁端部が氷同士の衝突によりめくり上がったことにより形成する,蓮の葉っぱのような形をした海氷を蓮葉氷と言います(そのまんまですが).ちなみに英語では「パンケーキ・アイス」と言います.蓮は全く関係ありません.日本人がこのタイプの海氷を見て蓮の葉を連想するというのは,根底に仏教の心がある証拠なのかもしれません.
流氷砕氷船「おーろら」今冬初航行 北海道・網走沖
北海道網走市の流氷観光砕氷船「おーろら」が27日、この冬初めてオホーツク海の流氷域を航行し、本格的な流氷観光シーズンが幕を開けた。
流氷はこの日、網走沖約4キロに近づいた。港を出て10分ほどで流氷域に入り、船が真っ白な流氷を砕いて進むと観光客から「氷に乗ってみたい」などの声があがった。
「おーろら」が流氷域を航行したのは昨冬より9日早い。4月初旬までの運航期間中、例年50日前後は流氷域を航行できるが、昨冬は流氷が近づかず、過去最低のわずか12日間だった。
宗谷管内枝幸町の海岸に二十八日、流氷が接岸した。
北見枝幸測候所が二○○四年秋に無人化したため非公式記録だが、道内では今季初の接岸とみられる。昨年より十一日早かった。
枝幸町中心部に近いウスタイベ千畳岩では、海面の大部分が流氷に覆われた。波の音もなくなり、辺りは白い静寂の世界に一変した。
・MODISによるオホーツク海の海氷観測(東海大学)
雲と流氷の区別には慣れが必要ですが,とても参考になります.
・衛星画像一覧(ftp)(東海大学)
・流氷情報センター(海上保安庁)
流氷速報で海氷密接度をチェックできます.
・流氷砕氷船ガリンコ号(オホーツク・ガリンコタワー株式会社)
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