米国産牛肉の輸入再開を待ち望んでいるのは,吉野家などの企業だけでなく,いわば日本全体と言えるのかもしれません.そんな皆の気持ちが株価の急激な高騰に表れたのだと思います.今年度末ではなく今年末には,吉野家で牛丼が食べられるようになるのでしょうか.撤退してしまった我が町の吉野家も復活するでしょうか.
しかしBSE問題というのは結局パッとした解決を見せなかったように思います.いつの間にか話題が下火になって,フェードアウトしたかと思ったら輸入再開の可能性が高まったという感じです.だからBSE問題に対する牛肉輸入の規制に関しては,大手牛丼屋チェーンが相次いで壊滅的被害を被っただけの意味が本当にあったのかどうか,少々疑問ではあります.逆に言えば輸入が再開されても本当に安全な牛肉が提供されているのかどうかという指標がないので,結局はお客さんが食べるか食べないかを判断するという事になるのだと思うのです.だったら初めから輸入規制などせず,お客さんの判断に任せればよかっただけなのではないでしょうか.アメリカではBSE問題が全盛の頃でも牛肉が販売されており,人々は自分の判断で牛肉を口にしていたのだから,それと同じ事を日本でも行えばよかっただけ,という話になるような気がします.
吉野家で牛丼が食べられるようになることは確かに嬉しいことですが,本当に安全な牛肉であるという証拠を明確に提示できるようなシステムの確立がない限り,各店舗に以前のような活気は戻らないように思います.仮に戻ったとしても,それは「牛丼再開セール」みたいな期間中における一過性のもののような気がします.まあこれは吉野家やすき家などの各企業の問題ではなく,政府の問題ですが.日本政府がしっかりしないから,日本国民とアメリカ国民が迷惑しているのです.
牛丼チェーン店株が急騰 米国産輸入再開見通し
牛海綿状脳症(BSE)問題で停止していた米国産牛肉の輸入が年内にも再開される見通しとなったことを受け、5日午前の東京証券取引所で、牛丼チェーン大手吉野家ディー・アンド・シー株がストップ高となる前日終値比3万円高の20万1000円を付けた。すき家を展開するゼンショー、松屋フーズもそろって大幅に値上がりした。
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