名古屋市中区の白川公園のホームレス小屋の強制撤去をめぐり、市とホームレスが対立している問題で名古屋市は24日、行政代執行法に基づき、ホームレスの小屋8軒の強制撤去に着手した。同市によると、行政代執行による小屋の撤去は2002年のホームレス自立支援法施行後は、少なくとも政令指定都市では初めてという。
もの凄く難しい問題だと思います.興味のある問題ではあるけど僕の知識では裁ききれないことだと思い,一度は取り上げるのをやめようと思ったんですが,やはり気になるので以下に私見を書きたいと思います.
・白川公園とは?
北海道に住む僕は白川公園の知識を持ちません.そこで少し調べてみました.白川公園は名古屋市が管轄する名古屋都心にある公園だそうです.したがって近くにはオフィスビル街や商店街があります.また公園敷地内には名古屋市美術館や名古屋市科学博物館があり,近辺にはコンサートホールなどの文化施設を持つビルが多数あるそうです.
つまり白川公園というのは山奥にひっそりたたずむような公園ではないようです.ブルーシートで囲まれた小屋が軒を連ねていれば相当目立つだろうということは容易に予想がつきます.またこれは当たり前の事でしょうが,ホームレスが小屋を建てて住むために白川公園ができたわけではありません.
・白川公園の現状
植栽の林間は青テントが密集し,一般市民が立ち入ることはあまりないようです.天気のよい休日でも公園内の広場で子どもが遊ぶ光景を見かけることは少なく,設置されているトイレなどもホームレス専用と化しているそうです.
「ホームレスが群集する公園で我が子を遊ばせたくない」という心理は,子を持つ親として普通な事ではないでしょうか.まあそう考える根元にはホームレスに対する「蔑んだ見方」があるわけですが,実際ホームレスの群集を見て清々しい気持ちにはなりません.また彼らに対して危険を感じることもまた事実かと思います.外国のスラム街に見るような治安の悪さは無いんでしょうけど,彼らの前を通り過ぎる際はどうも身構えてしまいます.下に出典を記したサイトにあるような,とても人の良いホームレスだってたくさんいるんでしょうけどね.
・ホームレス側の問題
公園というのはみんなのものです.だからホームレスが立ち入る事に問題はありません.しかし長期間定住するのはどうでしょうか.彼らが他の人に迷惑をかけていないと思っていても,実際のところ多大な迷惑をかけてしまっています.公園はホームレスが居住するための施設でないことは明らかです.
「じゃあどこに住めばいいんだよ!」と彼らは言うかもしれません.だけどそれって逆ギレですよね.「自分たちは可哀想な人間なんだから保護しろよ」などという態度では,保護する側との確執が生まれてしまうんじゃないでしょうか(後に書きますが,保護する側にも当然問題はあります.今回のような小屋の強制撤去など).それと,彼らはよく「不景気だから仕事がない」と言いますね.「ホームレス生活から抜け出したいのに仕事がないから・・・仕事さえあればなぁ」とも.だけど本当に仕事がないんでしょうか.いくら不景気とはいえ,名古屋のような大都市で全く仕事がないという彼らの言い分は,どうしても疑わしく思えてしまいます.じゃあ景気が良くなれば彼らはホームレス生活を脱するのでしょうか.白川公園のブルーシート群は姿を消すのでしょうか・・・.もし彼らの言い分が単なる口実で,本当は「仕事がない」のではなく「彼らの働く気がない」のだとしたら.彼らが世間から非難されても仕方ないように感じますし,僕としても「いい加減にせーよ」という感じです.「どうゆう生き方をしたって勝手じゃないか!」という意見はごもっともです.しかし人に迷惑をかけながらでは,とても賛同できない意見です.
・行政(市)側の問題
「樹木を剪定して花壇を作るという白川公園の改修工事」が,今回の行政代執行に踏み切った市の理由だそうです.しかし明らかに万博の開催を視野に入れていますよね.万博開催地がホームレスで溢れかえっていればイメージダウンにつながる事は明らかです.だけど今回のニュースで日本国中に名古屋市の「もめごと」が知れ渡り,「強引な彼らの体制」や「管理された美」がバレてしまいました.「管理された美」ほど醜いものはありません.また強引策はどんな場合でも根本的解決にはならないので,万博終了後にはホームレスが「平穏に」暮らせる白川公園が戻ってくるようにも思います.
名古屋市側はホームレスの自立をはかるため,シェルターと呼ばれるプレハブ小屋を設けたそうです.しかし入居者はあまりいないのだとか.その理由は,入居が許されている期間が短いことや,入居中にブルーシートの小屋が撤去されてしまうためだそうです.シェルターを出た後も再びブルーシートの小屋に戻ろうとしている彼らも彼らですが,しかしシェルターに入居が許可される期間というのは,彼らが新しい職を見つけて自立するまでには短すぎるのだそうです.つまり市は,シェルターを建てて彼らを擁護する姿を見せながら,実は強制撤去と何ら変わりのない事をやっているだけのようです.これではホームレス側との間に確執が生まれても当然でしょうね.
・一応まとめ
ホームレスについての苦情を市が市民から受けているなら.または市自体がホームレスを問題視しているなら.早急に解決へ向けて対応すべきですが,このようなやり方では100年経っても解決しないでしょう.僕は決して「ホームレスが社会的弱者だから,市や国が彼らを助けてあげねばならない」とは言いません.絶対に大切なのは,双方のより深い話し合いと理解のし合い,そして妥協のし合いでしょうね.
最後に・・・.僕はホームレスが我が国に存在しても良いと思ってます.しかし第三者に迷惑をかける存在の仕方では問題を感じるわけです.この名古屋のニュースがきっかけで「この国からホームレスを無くそう運動」みたいなバカけたことを国や各自治体が始めないか心配です.
だいぶ私見を要約して書いたつもりですが長くなってしまいました.全部読んで頂いた方,どうもありがとうございました.
<参考リンク>
・救済
・白川公園のホームレス小屋撤去
・白川公園(名古屋)の青テント
・路上生活者、行政代執行の停止申し立て
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