Jun 20, 2006
【山口母子殺害】最高裁判決でとりあえず終止符
『「山口県光市のアパートで1999年に18歳の少年によって妻子が殺害された.しかしその少年には「少年」という理由で死刑判決が下されなかった」という判例だけはつくりたくないと思いながら,必死にこの7年間を戦ってきた』とコメントしている本村洋さんを,今朝の某テレビ番組で見ました.あれだけのひどいことをやっても「少年だから」という理由だけで極刑に処されないということになれば,本村洋さん本人やその関係者がガッカリするだけでなく,基地外による同様な事件の再発がより懸念される世の中になってしまうのです.少年は,これまでの報道で明らかになっている残虐な犯行の手口によって2人の人間を殺害しているのだから,この少年に殺意があったことは明らかです.にも関わらず司法が「これくらいでは死刑に相当しない」と判断してしまうということは,日本における司法制度の崩壊と言えるでしょう.
確かにこの少年に更生の余地はあるかもしれません.しかしそれと同じくらいの確率で更生の余地がないかもしれないわけです.そして更生しなかった時のことを考えると,同じ日本に暮らす者としては正直なところいい気分はしないし,もっと極端な事を言えば身の危険を感じるのです.少年は「罪重いが,生きたい」とか「自分に何ができるのか.チャンスがほしい」とか「一審後に本村さんをひぼうする手紙を知人に出したことは”もう一つの『罪』.25歳になったが自分は子供だ”」などと勝手なことを言っているようですが,そんな本心かどうかも分からない自分勝手な理由で死刑を逃れ,簡単に社会に出られては困るのです.刑務所の中で一生を過ごす終身刑が日本にはないのだから,この少年には死刑しかないのです.それだけとんでもないことをしでかしたのだから死刑は当たり前の結果です.少年は「罪は重く極刑以外ないが,生きたい.悪人のまま終わりたくない」と,これまた勝手なことを話しているようですが,死刑判決を真摯に受け止め,刑に処されることによって,生き続けなくても悪人のまま生涯を終えなくて済むのです.この少年には判決の内容にかかわらず,自らの口から「死刑にしてください」と言ってほしいです.
判決まであと数時間.この判決で本件に関するすべての事に終止符が打たれるとは思いませんが,事実上,とりあえず終止符が打たれます.注目したいと思います.判決結果はこのエントリーに追記したいと思います.
山口母子殺害の元少年被告「罪重いが、生きたい」
山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われ一、二審で無期懲役(求刑死刑)を言い渡された男性被告(25)=事件当時(18)=が20日の最高裁判決を前に「罪は重く極刑以外ないが、生きたい。悪人のまま終わりたくない」と話していることが15日、関係者の話で分かった。
上告審では二審判決を変更する際に開かれる弁論があり、最高裁は死刑相当と判断する可能性がある。遺族は「死刑の可能性を感じて初めて真剣になったのだろう」と話している。
被告は平成11年4月、会社員の本村洋さん(30)の妻=当時(23)=と長女=同(11カ月)=を殺害したとして起訴された。
最近の接見で被告は生への執着を示し「自分に何ができるのか。チャンスがほしい」。一審後に本村さんをひぼうする手紙を知人に出したことは「もう一つの『罪』。25歳になったが自分は子供だ」と話したという。
<関連エントリー>
・【母子殺害事件】「少年に殺意なし」は明らかに屁理屈::2006年4月19日
追記::15:40
最高裁が下した判決は無期懲役の破棄・差し戻しでした.このエントリーのタイトルを「とりあえず終止符」としてしまいましたが,まだ終止符は打たれないようです(しかしタイトルは変更しません).少なくとも最悪な判例が生まれる事態は回避できそうです.次の結果が出るまでにはまた長い時間がかかるのだと思いますが,待つ意味のある時間になりそうです.よかったと思います.
光市の母子殺害、無期懲役を破棄・差し戻し…最高裁
山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われ、1、2審で無期懲役の判決を受けた同市内の元会社員(25)(犯行時18歳)に対する上告審判決が20日、最高裁第3小法廷であった。
浜田邦夫裁判長(退官のため、上田豊三裁判官が代読)は、2審・広島高裁判決を破棄し、審理を差し戻した。同高裁で改めて審理されるが、元会社員に死刑判決が言い渡される可能性が極めて高くなった。
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