北朝鮮当局が中朝国境沿いの都市、会寧(フエリヨン)や茂山(ムサン)などの行商人らを使って覚醒(かくせい)剤を中国に密輸し、毎月数百万ドルに上る外貨を獲得していることが十日、分かった。北朝鮮内部から情報を得た消息筋が明らかにした。北朝鮮は外貨獲得のため、一九九〇年代から「国家ぐるみ」(米国務省)で覚醒剤の生産・密輸を進めているが、販売市場は取り締まりの厳しくなった日本や韓国から中国にシフトしている実態が浮き彫りになっている。
どこまで酷い国なんでしょうか.北朝鮮には秩序も倫理も存在しないんでしょうね.ところで,このニュースによると覚醒剤は北朝鮮国内の一般の人々にも広がりつつあるそうです.またその一部は日本にも入ってきているらしいです.
薬物は一般に「アッパー」「ダウナー」「サイケデリックス」の3種類に分けられ,覚醒剤はアッパー系に属します.ダウナー系の薬物は抑制効果を持ち,人間を「とろ~ん」とした精神状態にさせるそうです.また食べ物が美味しく感じるようにもなるそうです.故中島らもは,「日本たばこ産業は人体に明らかに害のあるタバコの製造・販売をやめて,人畜無害で依存性も無いマリファナを売ればいい」としきりに言っていました.「ただしGNPは下がるだろうけど」とも(とろ~んとするから).一方,サイケデリックス系とは幻覚作用を持つ薬物です.LSDやマジックマッシュルームがそれにあたり,気分の高揚と時間感覚の喪失を味わいながら,非常にリアルな幻覚を見るそうです.後遺症があり大変危険です.では北朝鮮において国家ぐるみで生産・密輸され,一般国民にも広まりつつあるアッパー系の薬物(覚醒剤)とはどのようなものなのでしょうか.
アッパー系の薬物(覚醒剤やコカイン)は,脳神経系に刺激を与え興奮させる作用を持ち,人間をいわゆる「ハイ」の状態にさせるんだそうです.しかしその作用は比較的短時間で終わってしまい,その後にはいわゆる「ダウン」の状態が続くそうです.この状態になると,だるさ・眠気・精神的疲労などを感じるため,再び楽しい「ハイ」の状態を取り戻したくなり,結果,常に覚醒剤を使用するようになるそうです.常に「ハイ」の状態でいたら当然疲れます.だから覚醒剤は人間をダメにするのです(本当はもっと深刻な理由がありますが).
日本でも第二次世界大戦の頃にヒロポンと呼ばれるアッパー系薬物が存在しました.多くの兵隊がヒロポンを使用し,戦闘意識・士気を高めたそうです.そのヒロポンが終戦後に軍隊から一般国民へ漏れ出したため,巷はヒロポン中毒者で溢れかえったのだとか.
ここまで薬物のことをしつこく書いたのは,北朝鮮における覚醒剤の生産・密輸が,単なる外貨獲得のための行為だけで終わらない気がするためです.北朝鮮は戦時中の日本と同じ事を考えているのではないでしょうか.各国が本格的に経済制裁を始めたら,派手に一戦繰り広げる勢いで・・・.何を考えているか分からない国ですから,全くない話ではないように思いますが,どうでしょうか.
<関連リンク>
・産経Web SPECIAL 北朝鮮問題
(核関連施設やミサイル基地の分布図,弾道ミサイルの射程範囲図あり)
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