May 25, 2006
犯罪の急増を助長するマスコミの詳細かつ過剰な報道
最近は小さな子供が被害者となる犯罪がとにかく多いため,AとBという事件があったとすると,両者の事件が起こった場所,被害者,容疑者が頭の中でゴチャゴチャにミックスされてしまい,あの被害者は助かったのかとか,あの容疑者はどっちの事件の犯人だったかとか,すでに逮捕されたのかとか,もう何が何だか分からなくなってしまうことが多々あります.景気や地球規模での気候変動に周期があるのと同じく,犯罪が増える時期があるのかどうかは知りませんが,これだけ同じような種類の犯罪が続く背景にはきっと何かがあるのだろうと思うのです.その一つとして考えられるのがマスコミによる過剰な報道だと僕は思います.
マスコミはこぞって一つの事件を取り上げ放送します.その内容は非常に細かいものであり,犯人の服装から犯行に至った動機,犯行の方法から証拠隠滅の手順まで,我々視聴者に対してすべて丁寧に教えてくれるのです.これは一見よいこととも思われます.しかしこれから犯罪に手を染めようとしている者にとってみれば,マスコミの報道は無料で犯罪の準備・実行・後片付けの方法を事細かに教えてくれる良質な教材になっていることもまた事実なのです.また「犯罪を犯したいけどどうしようかな・・・」と悩んでいる犯罪者予備軍を後押ししているとも考えられます.「そうか,そうやってやるのか」と手段を教えることとか,「そうやったら失敗するのか」とケーススタディーを示すこと,それから「これならオレにもできそうだ」と思わせると言うことは,すべて犯罪を助長しているといえるのです.
ワイドショーやドラマを見過ぎな暇人もまた,ワイドショーの恰好の餌食となっています.素人の深入りによって,そのような人の中から新たな被害者や加害者がでるかもしれません.警察が信用できないのは分かりますが,かといって素人やマスコミが過剰に騒ぎ立てても解決に至らないことは確かです.お祭り騒ぎはドラえもん祭りだけで十分です.
誘拐殺人の小林被告「夢に女児現れて苦痛」
奈良市で平成16年11月、小学1年の女児=当時(7つ)=が誘拐、殺害された事件で殺人罪などに問われた元新聞販売店員小林薫被告(37)の第8回公判が25日、奈良地裁(奥田哲也裁判長)で開かれた。
被告人質問で小林被告は、女児の殺害後の姿や、笑顔で一緒に遊んでいる光景が夢の中に現れて苦痛を感じ、「逮捕され楽になった」などと犯行後の心境を説明。自らが死刑になりたい気持ちに変化はないとも述べた。
弁護人から「事件を後悔しているか」と問われ「しています」と供述。一方で、自分の言葉で説明するよう促されると「どう言っていいのか分からない」などと言葉を濁した。
ちょっと古い事件に関する記事ですが,「お前の苦痛など知ったことではない」と書きたかったので引用しました.
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