長嶋茂雄さんが脳梗塞で倒れたのは2004年の3月でしたが,昨夜,約1年4ヶ月ぶりに公の場へ姿を現しました(写真1,写真2).長嶋さんの現役時代を知る人はもちろんのこと,知るはずもない子供までが長嶋さんの復帰を喜びました.芸能界からも祝辞は多数届いており,プリティ長嶋さんを初めとして,僕の嫌いなSMAPの中居君,それから歌舞伎の中村勘三郎さんなどがお祝いのコメントを寄せています(なぜか平山あやもw).「うるぐす」では江川卓が涙ぐみながらコメントを寄せていました.中畑さんも祝辞を述べていました.ちなみに中畑さんと長嶋さんの関係の中で,過去に中畑さんが可哀想すぎると思った節が僕にはあります.それは中畑さんがアテネで長嶋監督の代理を務めた際,少なくとも僕が知る限りでは一度も「中畑JAPAN」とは呼ばれず,常に「長嶋JAPAN」だったことです.一度くらい「中畑JAPAN」と呼んでやってもよかったのではないでしょうかw.
ところで僕は長嶋さんのファンではないし,巨人のファンでもありません.「好きか嫌いか」と問われれば,「嫌いではない」と答えます.そんな僕も長嶋さんの復帰は心からおめでたいと思います.しかし昨夜テレビで見たあの盛り上がり方には,興ざめする部分も感じているのは事実です.東京ドームで小学生くらいの女の子が,インタビュアーに「長嶋さんの姿を見たら泣いちゃいそう~」とか答えていたのも,かなり(いろんな意味で)危ない空気を感じました.
僕も長嶋さんの現役時代は知らない世代ですが,長嶋さんがプロ野球界に残した功績,それからカリスマ性みたいなものは,昔の映像や雑誌の記事などで少しは知っているつもりです.それは事実だと思うので,否定するつもりは一切ありません.ただ今の長嶋さんが「野球人として」というよりは,むしろ「日本野球界の象徴」あるいは「日本人の象徴」として評価されているところが強いという辺りは,正直なところあまり好感が持てません.もちろん過去に「野球人として」認められた人だから,現在は「各種象徴」wとして評価されているのかもしれませんが,長嶋さんを頂点とした「長嶋万歳ヒエラルキー」は,まるで「○○教」とか「○○学会」を見ているようで恐いのです.この辺りはぶまさんも言及していますが,長嶋さんの登場が「○○教」の「御本尊の登場です~」に似ている,という辺りは実に共感するところです.
「長嶋さんの笑顔を見たら安心した」というフレーズは心温まるものに思われがちですが,実は真逆だと僕は思うのです.自分自身,または自分の身の回りで生じる不安なできごとから何とか自分を救うために,長嶋茂雄という「生き仏」を自分の中に創り出し,現実逃避を試みているだけにすぎないと思うからです.この場合,巨人が好きだとか,野球が好きだとかは別問題です.もしかしたら,最初は巨人軍の長嶋茂雄のファンだったかもしれません.しかし「笑顔を見たら安心した」などという人は,周囲から流入してくる様々な情報も手伝って,自分の中における長嶋茂雄の拡大解釈が進行し続け,その存在が「生き仏」にまで行き着いたのではないかと思うのです.そうゆう大人を見て育つ子供が同じように「洗脳」されるのは,言わば当然のことです.逆に洗脳がなければ,どうして「長嶋さんの姿を見たら泣いちゃうかも~」などという言葉が小学生くらいの女の子の口から出るでしょうか.昨夜の異常な盛り上がりは,ステレオタイプと言われる日本人を象徴・再認識するできごとだったように思うのでした.
いくら長嶋さんといえども,いつの日か逝かれる日が必ずきます.そうなったら「長嶋万歳ヒエラルキー」の中層・下層にいる信者の皆さんは,一体どうするのでしょうか.巨人軍はどうするのでしょうか.日本プロ野球界はどうするのでしょうか.年齢的な面でアホが黙る日も近いのですから,長嶋さんを拝み,崇めながらでもいいので,そろそろもう少し真剣に考えるべきだと思いました.それとも長嶋さん自身に人間宣言をやってもらう必要があるのでしょうかねw.
<長嶋茂雄さん>東京ドームでの”復帰”視聴率13.5%
リハビリ中の長嶋茂雄さんが東京ドームに姿を見せた3日の日本テレビ「巨人×広島戦」の平均視聴率は、13.5%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)だった。巨人戦の今季最高(5月6日)17.3%には届かず、「長嶋効果」は見られなかった。
異常な盛り上がりに反して,視聴率は低かったのですね.意外と僕のように,あの盛り上がり方を「異常」と捉えている人が多いということかもしれません.
どうもです!
>インタビュアーに「長嶋さんの姿を見たら泣いちゃいそう~」
こんな事いっている子がいたんですかwまさに「危ない」・・・というか、逝っているかもしれない。もちろん、実際の宗教的行動をとったりするのとはまったく違いますが。擬似宗教の「教祖様よろしく」です。
昨年のオリンピックの日本代表野球チームも「長嶋監督がテレビで応援」「長嶋監督の思いを~」と長嶋監督を含めた日本代表チームであるはずが、長嶋監督ためだけのチームのメディア展開でした。
下り坂で模索を続けるプロ野球界にとってこの騒ぎは、長嶋ファン以外からみればまさに「ここまで堕ちた」なんて思われてしまうものでしょう。
野球というスポーツではなく、長嶋茂雄という「人間」に惹かれているだけ・・・という姿が露骨に出てしまった感じですね(もちろん、長嶋ファンを否定しているわけではありません)。
ただ、野球というスポーツが好きとは「違う」熱狂には、暗澹たる気持ちを持った方が業界の人はよいでしょう。
cozymaxさんが仰るように、巨人にとって必要なのは、今の「負け負け状態の克服」よりも長嶋神話の打破でしょうね。
長嶋茂雄の長嶋茂雄による長嶋茂雄ため巨人という形から外れなくては・・・。
ぶまさん,どうも!
巨人という球団は,ぶまさんが仰るように「長嶋茂雄のための巨人」であると共に,「ナベツネの巨人」みたいな感じでもありますね.最近のニュースで「株式会社は誰のものか?(株主のものか?社員のものか?社長のものか?)」みたいなのがありましたが,巨人にも言えることだと思います.「たかが選手発言」は記憶に新しいですし.
日中問題にも言えますが,歴史を重んじることは絶対に必要なことです.先人の功績も疎かにしてはいけません.だけどそれにばかり固着していては何も生まれません.「たかが選手」などというやつは一番バカ野郎で,現役の選手こそが今の野球界を変える力を持っているのです.長嶋さんクラスの人間は,現役選手が野球界を変えるためのレールをひくことはできるでしょう.しかし実際に改革を行うのは長嶋さんではないと思うのです.まあナベツネは野球が好きなんじゃなくてカネが好きなだけですから,まともに考察のタネにする価値もないんですけどねw.
ぶまさんの言葉を借りると,今の野球界は下り坂で模索を続けています.そんな中,最後の切り札とも言える長嶋茂雄の登場を企て,実行しました.しかし視聴率という一つの結果を見れば,結果は惨憺たるモノでした.切り札を投じてもこのザマ.さあ,巨人はこの後どうするのでしょうね.また長嶋さんに泣きすがるのでしょうか.僕からすれば,清原に頼んだ方が身のある成果を出してくれると思うのですがねぇ(堀内監督はダメだと思っています).
なんだか書きたいことが多すぎて,まとまりのない文章になりましたw.これでもだいぶセーブした方です.お許しを・・・w.
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