タイトルは,特に意味はありません(笑).発芽<はつが>を<はつめ>と読んでください・・・.
理研など、植物を乾燥に強くする新遺伝子を発見
理化学研究所と国際農林水産業研究センターの研究グループは3日、乾燥した気候に強い植物を作るのに最も重要とみられる遺伝子を発見したと発表した。「この遺伝子を利用すれば乾燥に強い農作物ができ、環境問題や食糧問題の解決につながる第一歩になりうる」とする。発見したのは「SRK2C」と呼ぶたんぱく質を作る遺伝子。研究グループはこの遺伝子をたくさん組み込んだシロイヌナズナを作った。14日間水を与えなくても枯れなかったが、野生のシロイヌナズナは枯れた。(オリジナルソースより抜粋)
大変意味のある研究だと思います.だけどこの研究結果を応用した植物(野菜)は全部「遺伝子組み換え食品」なんですよね・・・.正確には「遺伝子組み換え野菜」なんでしょうけど,ここでは”食品”で以降書きます.
かたくなに遺伝子組み換え食品を拒んでいる日本では,せっかくの発見ですが日の目を浴びないんじゃないでしょうか.しかし皮肉なことに,日本ではマイナーな研究成果が,海外で高い評価を得るという例は過去にありました.この研究も,なんだか”その道”をたどる気がします.そして「日本人は見る目がない」と海外から批判されるんでしょう.
日本人だって,明日食べるものにも困るような生活をすれば,遺伝子組み換え食品だろうが何だろうが食べるはずです.しかしそんな人が日本に何人いるでしょうか.ホームレスの人だって,食べるものに困って餓死するなんて事はなかなか無いんじゃないでしょうか.そんな国でこの研究成果が育つとは思えません.
遺伝子組み換え食品に反対するという行為は,最先端の行為なんでしょうか.それとも時代遅れなんでしょうか.僕は何となく時代遅れな気がするんです.少なくとも,あと5年以内には確実に時代遅れになるような気がします.日本が方針を変えて遺伝子組み換え食品を全面的に許可したら,この研究成果は海外でひと回りもふた回りも大きくなって「逆輸入」されるんでしょうか.もしそんなことになったら,本当に皮肉なことです.
ところで,理研の方はなぜ「シロイヌナズナ」を作ってみたんでしょうね.お世辞にも有名な植物(野菜?)ではないですよね.トマトじゃダメだったんでしょうか・・・.
cozymaxさん、こんにちは。
科学が進歩する事イコール人間にとっての幸せかどうかと言う疑問もあります。確かに現状の問題を解決する上で遺伝子組み換えによる、病気や害虫に強い農産物は命題を明確に定義された問題提起であり、近代の科学が取り組みやすいテーマではあります。
現在の世界における飢饉、飢餓というものが定常的に発生している地域が抱える問題は必ずしも「科学的問題」ばかりでは無いような気もします。その非科学的領域の問題を解決しようとせずに遺伝子組み換え作物でとにかく食料だけを充足させようと言う行為は、慎重であるべきだと思います。
例として適切かどうか分かりませんが、日本はエネルギー資源が無いから原子力発電が必要である、と言う論理で開発が始まった原子力事業は現在でも未だにその最終処理における問題、事故災害における対策が解決されないまま、そのリスクを社会的に弱いコミュニティや集団に負わせることになっています。
多分、遺伝子組み換え食品も、まず貧困な国々に供されることになるのでしょう。そして裕福な国や個人は遺伝子組み換えをしていない食品を比較的高いコストを払ってでも入手できます。一方、比較的貧しい人達は仕方なくこれら「安全」と政府が称している食品を摂らざるを得なくなります。なんだか貧乏人がモルモットにされるような不安もあります。
「今の時代の流れは変えられない」と言う意見自体が見直されるべき時では無いでしょうか。
takaさん,コメントありがとうございました.
日本の報道は,ただ「遺伝子組み換え食品は危ない」と言うばかりで,「危ない理由」にはほとんど触れません.しかも日本人ってステレオタイプが多いですから,「ああ,危ないんだな」と「洗脳」されてしまうんですね.否定的な見方しかできないというのは,レベルの低さを露呈していることと同じだと思ってます.
原子力発電所の例はよくわかりました.つまり根本的な解決にはなっていないんですね.食料難の国や地域に,遺伝子組み換え食品でも良いから,とにかく豊富な食料を与えたとしても,それ以降自活できなければ根本的な解決にはなりません.しかし今食料が無いのだから,そんな状態で将来の事について考える予知はないでしょう.これは,日本に原子力発電所を作るか否かを相談するのとは危機的レベルが違いすぎるように感じます.
食糧難の地域に住む人間がモルモットにされる不安もある,という意見はごもっともなんですが,全く何も食べるものがない状態の彼らを前にして,「遺伝子組み換え食品は豊富にあげることはできるけど,安全性がまだはっきりしないからあげられないんだよ.だから飢え死にしてくれる?」とは言えないんじゃないでしょうか.もちろん遺伝子組み換え食品を食べたら5割以上の確率で死に至ったり,何か重大な病気に犯されるという事実があれば話は別ですが.少なくとも現時点では,そのような”副作用”は出ないと言われているのなら,そして世界中で遺伝子組み換え食品を口にしている人がいるのなら,いわゆる難民の方々にも与えて良いんじゃないかと思います.
もちろんこの発見をした理研の人にも遺伝子組み換え食品は食べて欲しいですね.BSEが流行ったとき,当時の農水大臣だった武部さんがマスコミの前で牛肉を食べた時のように.意味のある行為かどうかは分かりませんが・・・.
確かに飢餓や飢饉は原子力に比べて「直近」の危機ではありますが、既存の技術で十分解決できる部分があるのに何故テクノロジーに頼ることばかり考えるのでしょう。
今、地球が抱える飢餓や飢饉はテクノロジーが未発達だからと言うよりも「持てる者」が「持たざる者」を見捨てているからではないのですか。その姿勢が変わらないままテクノロジーが進化しても地球が平和になるとは思わないのです。
コメントありがとうございました.
takaさんwrote:
既存の技術で十分解決できる部分があるのに何故テクノロジーに頼ることばかり考えるのでしょう。
それはこのエントリー(というか引用した記事)がテクノロジーの発展という視点で書かれたものだからですよ.オリジナルソースでも「環境問題や食糧問題の解決につながる第一歩になりうる」とあります.あくまでも現段階では”第一歩になりうる”という話であって,この研究成果を明日からすぐに実用化するという話では無いわけです.しかし僕は「もし実用化されたら」という事でエントリーを書きました.
takaさんはテクノロジーの発展に否定的なようですが,テクノロジーが発展すれば,「既存の技術で十分解決できる部分」を更に拡大できるんじゃないでしょうか.しかし実際に拡大するかしないか,についてはまた別問題です.この辺が,takaさんが仰る「その姿勢が変わらないままテクノロジーが進化しても地球が平和になるとは思わないのです。」という事なのかな,と思いました.
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