Aug 07, 2005

郵政法案で考えられる政界再編の筋道

先月5日の衆院本会議においてギリギリで可決された郵政民営化関連法案ですが,明日8日に,今度は参院本会議で採決されます.世論では同法案が参院本会議で否決され,解散・総選挙へ・・・というシナリオが定着しつつあります.しかしこの時期における解散・総選挙が政界へ与える影響は非常に大きく深刻であるため,できることなら解散せずに済む方法を見つけ出したい,と言うところが政治家先生方の本音のようでもあります.「8月のクソ暑いときに選挙運動などしたくない」というのもあるのかもしれませんが.

現憲法下で行われた過去19回の解散で,参院での法案処理に伴って解散した例はありません.また8月に衆院選が行われるのも珍しいことです.解散回避が大勢な与党の意向を無視する形で,首相が解散を強行するのも異常事態といえます.つまりもし解散・総選挙となれば,それは異例づくしの事態となります.さらには毎年夏は予算の大枠を示す概算要求基準策定の時期でもあるため,政府・与党内では衆院解散による政治空白の影響も懸念されています.

同法案に関するこれまでの流れを総合的に考えると,僕は可決された方がいいと思っています.きっと同法案が可決されても,すぐに何かが劇的に変わることはないと思います.しかし何かを変えたいと思ったとき,民営であればより柔軟な対応ができると思うのです.今はその準備段階であり,基礎を築く時期です.同法案が否決されれば今までと何も変わらず,今後もずっと何も変わらないままの状況が続くでしょう.悪くなる一方とは言いませんが,少なくとも良くはならないと思います.これまでと同じように,一部の既得権益の猛者にぬくぬくと居心地のいい思いをさせ続けるだけです.

しかし世論は同法案の否決を示唆しています.小泉首相は同法案が否決されれば必ず衆議院を解散するはずです.以前に「自らの手で自民党をぶっ壊す」と言っていましたが,その意味が今になって分かった気がします.自民党をぶっ壊せば政界がぶっ壊れるのと同じ事です.解散・総選挙で民主党が政権を握ったり,数名の議員によって新党が結成されたりする可能性もあるのですからね.長い政界の歴史の中で,大きなターニングポイントにさしかかっていると考えます.そうゆう意味では同法案の可否を差し置いても,今は政界に注目すべき時期なのだと思います.まずは明日午後の参院本会議に注目です.

否決の流れ変わらず 首相は即日解散の構え

郵政民営化関連法案は8日午後の参院本会議で採決される。自民党執行部は7日、法案成立が困難視される情勢を踏まえ、党内反対派の説得を続行、本会議での特別決議採択など反対派の主張に配慮した局面打開の方策について検討を進めた。ただ、小泉純一郎首相と反対派の接点を見いだすのは難しいとの見方が強く、現状では衆院解散・総選挙は避けられないとの認識が与野党に強まっている。首相は否決されれば即日、衆院解散・総選挙に踏み切る構えだ。

「解散不可避」が拡大 首相、森氏の説得拒否

小泉純一郎首相は6日夜、公邸で森喜朗前首相と会談、郵政民営化関連法案が否決の場合でも衆院解散を回避すべきだとの説得に対し「おれの信念だ。殺されてもいい。それくらいの気構えでやっている」と拒否した。6日現在、自民党から「否決ライン」の18票を超える造反が出る可能性が強い情勢は変わっておらず、与党内に解散は不可避との見方が広がった。首相に近い政府筋は6日夜、悲観的な票読みを示し「もう(解散で)決まりだ」と述べた。

森氏は首相との会談後、記者団に「もうさじを投げた。こうなると変人以上だ」と強く批判した。

森前首相は首相時代,明らかに小泉首相より何もできませんでした.そんな能力のない政治家から今さら批判される筋合いはないでしょう.小泉首相が森前首相の説得を拒否して当たり前だと思います.それにしても自分の言い分を「変人以上の者」に拒否された森前首相とは一体何者なのでしょうか.某幹事長と共に,さっさと政界を去るべきだと改めて思いました.

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