Jul 16, 2006

相撲は日本の文化であり単なるスポーツではない件

露鵬と千代大海の取り組みはたまたまテレビで見ていました.仕切り前は「露鵬は完全にハゲあがってしまったら,髷(まげ)をどうするつもりなのだろうか.マジックで描いたら面白いのに」とか,くだらない事を考えながら,何となくテレビ画面を見ていました.勝負は,千代大海の”待った”を挟んですぐに決まったのですが,決まった後が問題でした.ヤンキー出身の千代大海が露鵬に向かって何か言ったのですが,それに対して露鵬がキレたのです.そのやりとりは,まるで最近のプロレスか,亀田三兄弟の安いパフォーマンスを見ているようでした.明らかにそれは見苦しく,相撲の品格を下げる行為でした.

ところが露鵬の怒りは土俵を降りてからも収まらず,風呂場のガラスは割るわ,毎日新聞社と中日新聞社のカメラマンを殴るわ,もう最悪だったのです.このまま悪役レスラーのごとく,相撲界でヒールを気取るつもりでしょうか.いくらハゲ散らかしているからといっても,覆面をかぶっての取り組みは頂けません.

外国人力士が増えた事による礼儀作法のレベル低下は確かにあると思います.相撲はスポーツであると共に日本の文化でもあるので,他のスポーツとは違い(他のスポーツ以上に),ただ勝負に勝てばいいとか,強ければいいという,それだけのスタイルでは通用しない世界だと僕は思うのです.だから外国人力士枠を増やしたなら,相撲の技術的な稽古だけでなく,日本文化としての相撲のあり方みたいな事を,責任持って彼らにきちんと教育せねばなりません.もちろん若い日本人力士も同様です.プロレス,あるいはK-1やPRIDEなどの総合格闘技と相撲との違いをはっきり教える必要があるでしょう.

僕は,朝青龍は無礼だから嫌いですが,でも朝青龍は強いと思います(他の力士が弱すぎるという見方もできますが).なんだかんだ言っても,結局は強い者が高い番付となり,ゆくゆくは親方となり,相撲協会の幹部になるのです.ということは,朝青龍のような外国人力士や,千代大海のような礼儀に欠ける力士が,日本の文化である大相撲の将来を左右する立場に就く日がやってくる可能性は高いと言えます.そうなった暁には,今で言う大相撲は,全く別の単なるスポーツに変わってしまうかもしれません.現在の大相撲も大昔のルールとは大きく異なっているらしいので,変わる事自体に問題はないように思えます.しかし関取がスモウ・レスラーとなり,覆面をかぶったりメイクをしたり,塩の代わりに緑色の毒切りを吐いたりするようになったら,それは間違いなく問題だと思います.もちろんこれはかなり極端な例ですが,ここ数場所における相撲人気低迷中の大相撲からは,こういった悪い方向への変化が感じられるのです.

露鵬は厳しく処分されるべきだと思います.千代大海も同様です.セリエAから降格させられたユベントスのように,来場所の番付を降格させてはどうでしょうか.露鵬の来場所は前頭16枚目,千代大海は関脇とか.ちなみに,Wikipediaの露鵬のページを見たところ,すでにこの千代大海とのやりとりが掲載されていました.

露鵬、ガラス割りカメラマン2人に暴行 名古屋場所

愛知県体育館で開かれている大相撲名古屋場所で15日、7日目の取組終了後、東前頭3枚目の露鵬(26)=本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソビッチ、ロシア出身、大嶽(おおたけ)部屋=が、会場内のガラスを割り、毎日新聞社などの写真記者2人に暴行を加えるトラブルを起こした。日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)と九重審判部副部長(元横綱千代の富士)は口頭で厳重に注意を与えた。

<関連リンク>
<大相撲>土俵の美学、どこへ…露鵬関の暴行

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