酒類間の課税格差を少なくするというのは,企業努力を踏みにじる卑劣な行為といえます.おいしいお酒を何とか安くお客さんに提供したいと考えた各企業が,血のにじむような努力の末に開発したのが,いわゆる第三のビールなのです.現在はビールと第三のビールの間に,350ml缶で約100円程度の差があります.しかし政府はビールを減税し,第三のビールを増税する意向を示しました.僕は第三のビールはどれも美味しくないと思っているので,普段はビールより安く,第三のビールよりは高い発泡酒を飲んでいますが,もしビールと発泡酒の差(現在は350ml缶で約20円)が今よりも小さくなれば,きっとビールを買うだろうと思います.同じように,第三のビールを飲んでいる人も,価格差があまりなくなれば発泡酒やビールを買うようになるはずです(第三のビールの味が本当に好きで飲んでいる人も当然いると思うので,一概には言えませんが).そうなれば第三のビールの存在価値がなくなってしまいます.せっかく開発された商品が国によって潰されるのです.
政府税調会長は以前,「ドラフトワンのような”粗悪な酒類”の登場は日本の酒文化を乱す」というような発言をしました.第三のビールを”粗悪な酒類”と例えること自体が言語道断なのですが,しかし彼らが言う”粗悪な酒類”を登場させたのは,支出削減を考えず収入増ばかりを考える日本という国なのです(その結果,酒の税収が減って慌てているというアホな状況).自分で自分のやったことを,あたかも他人がやったかのように見立てて批判するのはバカのやることなので別に勝手にすればいいですが,経済的弱者な国民を巻き込むのはやめてもらいたいのです.政治家だって国民ですが,彼らは経済的弱者ではありません.
酒税の抜本改革で迷惑を被るのはビールだけではありません.僕が最近はまりつつあるワインも増税の対象なのです.ワインの税率は,現在は清酒よりも低いのですが,改革後は清酒と同じ区分での扱いとなります.とにかく改革後は全体的に見て酒の価格が上がると考えていいのかもしれません.政府は今回の改革の中で「増税」だけでなく「減税」も考えていることをアピールし,国民の理解を得たいようです.しかし一体何人の国民が「それなら仕方ない」と理解を示すでしょうか.「国民をバカにするのもいい加減にしろ」と罵声を浴びせられるのがオチだと思います.
第3のビール増税へ 来年度税制改正、ビールは減税 財務省方針
第三のビールは、ビール、発泡酒より税率が低い「その他の雑酒」「リキュール類」に分類されているが、見直し後はビール、発泡酒と同じ「ビール類」に分類し、税率を引き上げる。一方、酒類の中で最も税率が高いビールは減税する。清酒より税率が低いワインも、清酒と同じ「醸造酒」の区分とし、税率を上げる。
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ドラフトワンなど増税見送り(2004/12/3)
ぼくは、もとよりお酒とかタバコについては、もっと増税すべきと考えています。ないことにより困るものでもないし、必要な人は高くても税金を払って買えばいいのですから。税金を払いたくないなら買わなきゃいい。合理的だと思います。
具体的には、出来上がりで350ml缶ビールで1800円とか、タバコ1箱1500円程度が良いのではないでしょうか。
明らかに「百害あって一利無し」であることが証明されているタバコはそれでいいですが,お酒がボビーさんの提案するような事になったら社会の構造がきっと崩れますね.それは,お酒はいろんな意味で無くては困るものだからです.
例えばコンビニの販売価格が350ml缶1本あたり1800円だとすれば,居酒屋での販売価格は中ジョッキ1杯あたり2200円程度になります.日本社会全体の収入が減ってきている昨今,中ジョッキ1杯が2200円だったら誰がそれを飲むでしょうか.そうなれば日本中の居酒屋は加速度的に潰れ,そこに卸していた小売店は潰れ,問屋は潰れ,最終的には大手ビール会社が倒産の危機に追い込まれます.何万人という失業者が日本中で右往左往するのです.
それだけではありません.日本酒を初めとして,各地の地ビール,それから日本産のワインなど,お酒は一国の文化でもあるのです.その文化が,伝統が,理不尽な増税で絶たれる可能性は否めません.
というように,酒税の大幅な増税がもたらすであろう悪影響は,ちょっと考えただけでもどんどん思い浮かぶのです.確かにお酒を飲まない人・体質的に飲めない人からすればお酒は無くてもいいものという考え方もできるでしょうが,それは単なる自己中心的な話・意見であって,社会全体を見渡したとき,本当に無くてもいいものかどうかというのはかなり疑問なのです.
ちなみに僕はたばこを吸わないので,たばこはボビーさんが提案するような金額設定でもいいと思っています.「吸わないので」という自己中な意見は,実は本質的なものではありません.たばこは吸う本人はもちろんのこと,その煙で周囲の人にも迷惑をかけます.例え喫煙所で吸ったとしても,喫煙者の体臭とか口臭は非喫煙者に嫌な思いをさせます.またもっと大きな視点で見たとき,喫煙による健康被害は医療費を圧迫しているため,たばこによる税収はほとんど無いに等しいか,もしくはマイナスなのです.つまり直接的にも間接的にも,非喫煙者は喫煙者の被害者なのです.よって,たばこ1箱あたり1500円でも2000円でも,僕はいいと思っています.
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