Oct 19, 2005
酒税抜本改革で第三のビールとワインが増税される件
酒類間の課税格差を少なくするというのは,企業努力を踏みにじる卑劣な行為といえます.おいしいお酒を何とか安くお客さんに提供したいと考えた各企業が,血のにじむような努力の末に開発したのが,いわゆる第三のビールなのです.現在はビールと第三のビールの間に,350ml缶で約100円程度の差があります.しかし政府はビールを減税し,第三のビールを増税する意向を示しました.僕は第三のビールはどれも美味しくないと思っているので,普段はビールより安く,第三のビールよりは高い発泡酒を飲んでいますが,もしビールと発泡酒の差(現在は350ml缶で約20円)が今よりも小さくなれば,きっとビールを買うだろうと思います.同じように,第三のビールを飲んでいる人も,価格差があまりなくなれば発泡酒やビールを買うようになるはずです(第三のビールの味が本当に好きで飲んでいる人も当然いると思うので,一概には言えませんが).そうなれば第三のビールの存在価値がなくなってしまいます.せっかく開発された商品が国によって潰されるのです.
政府税調会長は以前,「ドラフトワンのような”粗悪な酒類”の登場は日本の酒文化を乱す」というような発言をしました.第三のビールを”粗悪な酒類”と例えること自体が言語道断なのですが,しかし彼らが言う”粗悪な酒類”を登場させたのは,支出削減を考えず収入増ばかりを考える日本という国なのです(その結果,酒の税収が減って慌てているというアホな状況).自分で自分のやったことを,あたかも他人がやったかのように見立てて批判するのはバカのやることなので別に勝手にすればいいですが,経済的弱者な国民を巻き込むのはやめてもらいたいのです.政治家だって国民ですが,彼らは経済的弱者ではありません.
酒税の抜本改革で迷惑を被るのはビールだけではありません.僕が最近はまりつつあるワインも増税の対象なのです.ワインの税率は,現在は清酒よりも低いのですが,改革後は清酒と同じ区分での扱いとなります.とにかく改革後は全体的に見て酒の価格が上がると考えていいのかもしれません.政府は今回の改革の中で「増税」だけでなく「減税」も考えていることをアピールし,国民の理解を得たいようです.しかし一体何人の国民が「それなら仕方ない」と理解を示すでしょうか.「国民をバカにするのもいい加減にしろ」と罵声を浴びせられるのがオチだと思います.
第3のビール増税へ 来年度税制改正、ビールは減税 財務省方針
第三のビールは、ビール、発泡酒より税率が低い「その他の雑酒」「リキュール類」に分類されているが、見直し後はビール、発泡酒と同じ「ビール類」に分類し、税率を引き上げる。一方、酒類の中で最も税率が高いビールは減税する。清酒より税率が低いワインも、清酒と同じ「醸造酒」の区分とし、税率を上げる。
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ドラフトワンなど増税見送り(2004/12/3)
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