Mar 28, 2006

日本の科学後進国化がどんどん進んでいる件

たった6年間ではありますが,科学の世界に片足を突っ込んでいると,日本の科学技術の現状や行く末を不安に思うことが多々あります.なぜならお偉いさん方は基礎研究に金を出さず,応用ばかりに手を出し,目先の儲けに踊らされているのが現状だからです.基礎をすっ飛ばしたうわべだけの研究なんてあり得ません.シャブコンで基礎を造り,50階建のビルを建設するようなものです.黒川清・日本学術会議会長は

「日本の科学の土台がいかに築かれたかを知ることで、文化としての科学を理解してもらえれば」

と話したそうですが,一般人に文化としての科学を理解してもらう前に,まず自分が現状を把握し,明らかに間違った方向へ向かいつつある日本の科学研究の行く末を按じるべきだと思います.このような発言をするということは,現状を理解していない証拠ですから.先進国の中でこれだけ研究のやりづらい国が他にあるのか知りませんが,少なくとも日本はその中でトップクラスでしょう.湯川先生や朝永先生らによって築かれた科学の土台は,金に目が眩んだ世間体ばかりを気にするお偉いさん方によって崩されかけていることは間違いありません.

ノーベル賞論文もネット公開 科学技術振興機構

日本の学術雑誌を過去にさかのぼって電子化し、27日からインターネットで公開すると科学技術振興機構が発表した。湯川秀樹と朝永振一郎のノーベル賞受賞対象となった論文なども見られるようになる。当面は無料だ。

黒川清・日本学術会議会長は「日本の科学の土台がいかに築かれたかを知ることで、文化としての科学を理解してもらえれば」と話す。

黒川氏の言葉を借りれば,一般の方々には「我が国における文化としての科学が崩壊の一途を辿っているという事実」を理解してもらえればいいと思います.これがあと5年か10年も続けば,日本は立派な科学後進国になるかもしれません.


Posted at 17:55 in 主に時事ニュース | Permalink | No Comment | | edit

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