Jul 13, 2005

学校の落ち度が補償される保険を考察

北海道大学病院財務企画室勤務の男(23)が列車内で痴漢をしたとして,北海道迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された件ですが,なぜ実名が公表されていないのでしょうか.北大の圧力でしょうか.まあ実名が公表されてもされなくても,僕にとっては損も得もないので別にいいのですが,ちょっと気になったので触れてみました.ちなみにオリジナルソースはこちら

それにしても最近はこの手のニュースが多いです.これを受けて(かどうかは知りませんが),損保ジャパンが驚きの商売を始めました.

先生のセクハラ入試ミスに事故…学校を丸ごと補償

損害保険ジャパンは今月から、入試ミスや学生へのセクハラなど、学校の落ち度が問われる可能性があるさまざまな賠償責任を広範囲に補償する保険の取り扱いを開始した。不審者の侵入によって犯罪に巻き込まれた被害学生への見舞い費用をオプションとして補償に含めることも可能。学校運営に伴うリスクを総合的にカバーする保険商品は初めてという。

補償額は3千万円,5千万円,1億円の3パターンが用意されており,学生数1万人の大学の契約例では,年間保険料は550万~650万円程度で,最大1億円までの実費が補償されるのだそうです.このような保険が我が国でも成り立ってしまうのですね.昨今の社会情勢に対する僕の認識不足が露呈されますが,率直に驚いてしまいました.

冒頭で触れた北大の職員の場合は学内における不祥事ではないため,仮に北大がこの保険に加入していたとしても補償はされないのでしょうかね.仮にこの保険が,学内外における学校関係者の不祥事全般をカバーするのであれば,「どうせうちの学校は保険に入っているのだから,セクハラしても大丈夫」などというアホなやつが現れるかもしれませんね.先生と学生が共謀して保険金を狙うなどという詐欺事件も起きそうです.一攫千金を狙う学生が,とにかく何でもかんでも先生を訴えるようになるかもしれません.なんだか先生も大変だなぁと思うのは僕だけでしょうか.JRが女性専用車両を設けたように,男女共学の大学も,学内で女子部と男子部に分けた方がいいのではないでしょうか.もちろん女子部には女性の先生,男子部には男性の先生を配属して.違った種類のセクハラが生じる可能性はなきにしもあらずですがw.

「○○をやったらセクハラで訴えられるかな」などと,常に心配しながら学生と接しなければならない先生って,一体何なんでしょうか.その昔,先生とは学生から尊敬される人だったはずです.それが今ではほぼ形勢逆転.時代の流れとはいえ,先生にとってはやりにくい時代になっているのではないかと思います.セクハラに限ったことではありません.例えば今の世の中では,悪さをした学生をちょっと叩いただけで,極悪非道な暴力教師という扱いをされ,挙げ句の果てには訴えられる可能性が十分にあるのです.僕が小中学生の頃は,僕を含めたみんなが先生からゲンコツをもらいました.それは決して体罰ではないのです.しかし今の学生とその親には,理由が何であれ,先生が学生に手を挙げる事すべてが暴力で,すなわち体罰だと判断されてしまう傾向があるように感じます.そのような教育を受けて育った子供がやがて親になり,教育者になり,また同じ教育が繰り返される.行き着く先には何があるのか.僕は決して明るい物ではないように思います.損保ジャパンで同保険が誕生し,それなりのニーズが見込まれるという事実も,「明るい物ではない」ものの一つであると思うのでした.

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