早稲田大学のイベントサークル「スーパーフリー」(解散)のメンバーによる集団強姦(ごうかん)事件で、3件の準強姦の罪に問われ、東京地裁で懲役14年の実刑判決を受けた元代表の和田真一郎被告(30)は17日までに、判決を不服として東京高裁に控訴した。 (11/17 11:42)
よくまあ控訴なんてしますね.懲役14年なんて彼にとっては軽すぎる罰なのに,それでもまだ不服なんでしょうか.それとも,刑期じゃなくて判決内容に不服があるんですかね.「こんな理由で懲役刑をくらったらプライドが傷つくじゃないか!」とか.まあ,もしそうだとしたらアホすぎて言葉も出ませんが・・・.この記事から詳しいことがわからないというのは残念です.
少なくとも,この和田被告の控訴は,被害者やその関係者の気持ちを逆なでする行為であることは間違いないですね.たぶんこの記事に関しては多くの人が「和田被告のような人間とも思えないような奴に,控訴できる権利が認められているという現在の法律は信じられない!」といった感想を持つのではないでしょうか.11月2日のエントリーでも書きましたが,つくづく日本の法律は軽いと思いますね.
「和田なんか死刑だ!」という意見をそこら中で見聞しますが,ちょっと待ってください.彼のような犯罪者に死刑は軽すぎます.死んだらそこで終わりですからね.何もなければ,彼はあと40年くらい生きるでしょう.その40年間すべてを使って償っていくような罰を彼には与えなければならないと思います.別に僕は死刑制度反対派ではありませんが(賛成派でもないですけど),この事件に関して,少なくとも和田被告に関しては,死刑という判決を良い判断であるとは思えないのです.
だけど絶対死刑になんてなりませんけどね.”たった”14年です.仮出獄にでもなれば,14年未満で刑務所から出てきます.この事実について,裁判官や国会議員は「あれ?ちょっとおかしいんじゃない?」って思わないんでしょうかね.この手の犯罪は結構前から発生していたにもかかわらず,未だに刑法が改正されていないところを見ると,彼らは特に疑問視していないんでしょうね.それとも無関心なだけでしょうか.自分の娘や息子が被害にあったら,目の色変えて刑法を改正するんでしょうか.・・・何とも言えない悲しい気持ちになります.
<関連エントリー>
日本の刑罰(11月2日)
以前、この話題が出たときにも少し書いたと思いますが、今回適用されるような刑事罰の法律が対処するのは、未だ起こされていない全ての犯罪に対して量刑が「大きく逸脱しない」マグニチュードでもって設定されなければならないので、個別に見ていけば「あれ?」と思うことは多いと思います。逆に「それぐらいのことでこんなに重い刑なの?」と言うこともあるかもしれません。
cozymaxさんの持たれている憤りは、犯罪行為の事実だけでなく、犯罪者の人格、発言、考え方、過去の行状が文脈に含まれているから起こった面があるように思えます。
確かに、その人が起こした犯罪に対して、どういう考え方をしていたかは裁判で考慮されるべきですが、単に、「性格が曲がっている」とか「考え方がふざけている」と言う要素を刑罰の対象とするのは慎重に行なわなければならないと思います。それは、人の考え、単に思ったことまで罰する、と言う思想の自由を奪う可能性があるからです。人をレイプしようと考えたり、殺そうと考えたり、政府を転覆させようと考える事自体が犯罪にされてはいけないと思うのです。
そして刑罰は「復讐」の目的で与えてはならないと思います。その人の自由や権利を制限する事は罰として適切ですが、「苦痛」を多くする事によって何が改善されるのか、犯罪は減るのか、よく考えてみるべきだと思います。僕は「復讐」の要素の高い死刑制度は反対です。
前回も書きましたけど、今欠如している重要なことは被害者の物理的、精神的救済であって、加害者を「一般大衆の鬱憤晴らし」の為にとことん苦しめる事であってはならないと思います。
僕の娘がこんな奴の被害者になったら、僕の憤りを解決するのは法律や刑罰ではなく、僕自身の問題だと思います。もしも僕が復讐したいと思っても、それを法律に願ったりしません。それはとても個人的な問題として対処するでしょう。(いや、暴力団に頼むとか言って無いですよ・・・)
takaさん,コメントありがとうございました.
この前,和田被告の実刑判決が下された時に少し文章を書いたわけですが,その時にいろんな方からコメントをもらったり,また他のブログで書かれている文章を読んだりして,自分なりに考えました.で,法律というのは「復習」のためのものではない,ということも重々分かっているつもりなんですが・・・やはり納得いかないと言うのが本音だったりします.
takaさんwrote:
cozymaxさんの持たれている憤りは、犯罪行為の事実だけでなく、犯罪者の人格、発言、考え方、過去の行状が文脈に含まれているから起こった面があるように思えます。
和田被告の犯罪行為というのは,和田被告の人格,考え方,過去の行状などが積み重なって起こったものだと僕は思っています.takaさんの言葉をお借りすると,実際に被告人は性格が曲がっており,考え方がふざけていたんだと思うんですよね.こうゆうものがすべて,数年という時間をかけて積もり積もった結果,懲役14年という実刑判決に至ったのだと思うんです.
確かに「あの人をレイプしてやろう」と「思っただけ」では犯罪にはならないでしょうし,それを犯罪にしてはまずいと思います.少しでも行動に移して初めて,それは犯罪として問われるべきです(しかしこれでは未然に事件を防げないため,何らかの対処は必要です).
だけど和田被告はやりたいように行動に移したわけですから,その根底にある過去の行状や,性格,言動なんかも裁判で考慮されるべきだと思います.さらに言うと,現在の和田被告の態度なんかも加味して欲しいわけです.もし被告人が法廷で「レイプされたやつが悪いんだよ.バーカ!」なんていう発言をしても,それが刑期の延長などに繋がらないとなると,これまた理不尽な思いで一杯になります.そして結局,「裁判は復習のためにあるべきだ~!」と言いたくなるわけです.・・・いや,分かっているんですけどねぇ.
被告人に復習や制裁を加えたところで,被害者の精神的ダメージは癒されないでしょうしね.一生治らないダメージなんだと思います.だけど,出来る範囲内で最高のケアをしてあげて欲しいと思いますね・・・.
確かに、僕だって、犯罪のケースやその内容によっては、許せない、と言う気持ちにもなりますが、それを法律と言うもので解決する事の限界を感じています。
性格が曲がっており,考え方がふざけているのは僕も含めて多くの人に当てはまるのですが、そういう人達の極一部が「他者を傷つける」行動に走るからと言って、全ての人に適用される法律で「性格が曲がっており,考え方がふざけている人」を管理しようとすると恐ろしい話になるわけです。
どんなに平和なコミュニティでも、極々わずかながら他者に危害を加えてしまう「性格異常」を持つ人口は存在します。僕達が学び、そして子供に教えるべき事は、そういうリスクを認識しながらも、他者との繋がりを持ち続けること、他者とのコミュニケーション能力を高める事の大切さだと思います。自分のあるがままの欲求を満たそうとすれば、そういう他者との関係がなくなってしまう、その事が「割に合わない」事、自分にとって「損」だと判断すれば僕の様な「性格が曲がっており,考え方がふざけている人」でも「他者に危害」を与えずに生きていくのではないかと思っています。
そういう意味で学校、社会、家庭において大人が積極的に若い世代とエンゲージ(関与)していく形の「教育」が充実する事が、法律よりも効果があると思っています。それをしようとしない大人が多すぎるとも感じています。
takaさん,コメントありがとございました.
世の中には溢れかえるほどの「決まり事」があるというのに,よくよく見ていくと穴だらけなんですね.しかし穴を無くそうとすれば理不尽な決まり事も出てくるでしょう.この穴が,なんだか良い緩衝材になっている気がします.
takaさんwrote:
そういう意味で学校、社会、家庭において大人が積極的に若い世代とエンゲージ(関与)していく形の「教育」が充実する事が、法律よりも効果があると思っています。それをしようとしない大人が多すぎるとも感じています。
大人と子供のつながりも大事ですが,同世代のつながりも大事ですよね.特に兄弟のつながり.核家族化が進み,一人っ子が増えているのが現状ですが,これだと「自分のあるがままの欲求を満たそうとすれば,他者との関係がなくなってしまう」という体験ができません.もちろんすべての一人っ子がそうだとは言えませんが,少なくとも僕の周りの一人っ子は結構わがままな人が多いです(笑).
最後に,ちょっと話をそらします(故意に/笑).
和田被告の詳しい家族構成など知りませんが,確かご両親は大変しっかりされた方だったと記憶しています(兄弟は知りません).今回の事件に関して,親の責任が全くないとは言えないかもしれません.しかし和田被告は30歳ですよね.親も今さら責任を問われたところで,どうしていいか分からないというのが本音ではないでしょうか.
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