Jul 23, 2006
白鵬の横綱昇進見送りは相撲人気低迷を助長するだろう
すでに朝青龍の優勝が決まっていたとはいえ,白鵬の横綱昇進がかかった千秋楽の対横綱戦の一番は手に汗握る取り組みでした.結果は白鵬の勝ち.多くの人が新横綱誕生を確信した瞬間でした.ところが相撲協会は白鵬の横綱昇進を見送りました.せっかくの盛り上がりに水を差した相撲協会というのは一体何なのでしょうか.相撲人気低迷を好むかのようなこの決定に,どんな意味があるのか全く不明です.livedoorニュース(毎日新聞)にある横綱昇進の基準(以下の引用)も分かりますが,それを忠実に守るなら,朝青龍や白鵬が元気なうちは新横綱など誕生しないでしょうし,日本人力士の横綱は絶対に現れないのです.もちろん2場所連続で朝青龍や白鵬や琴欧州が欠場すれば話は別ですが.
<大相撲>白鵬の横綱昇進は見送り 朝青龍を破るも
しゃくし定規に取組を作らず、14日目に朝青龍と対戦させておけばという意見もあるが、90年名古屋場所後の旭富士以来連続優勝が昇進の基準になってきていることも合わせて考えれば、見送りの判断は一つの見識だろう。
確かに,大相撲の最高位である横綱にモンゴル出身力士(外国人力士)が2名も在位するのは,日本人としてはいい気分ではありません.しかし他の日本人力士が不甲斐ないがために生じた結果なのだから,こればかりはどうしようもないはずです.白鵬を嫉むのはお門違いなのです.また,朝青龍が同じモンゴル出身者である白鵬に手を抜き,横綱にさせてあげようとしたのではないかという八百長を推察する人もいるかもしれませんが,あの一番を見れば互いに全力で相撲を取ったということは明白ですから,その論理は通りません.つまり白鵬は自らの実力で13勝目を手に入れたのです.しかも3場所連続の13勝以上という成績.もし白鵬が日本人なら横綱昇進が決まっていたのではないかと思います.それを考えると,なんて相撲というのはくだらないのだろうかと脱力してしまいます.
昨今の相撲がくだらないと思う所以は他にもあります.これは先にも書きましたが,とにかく日本人力士が弱くて,外国人力士ばかりが目立つという事です.外国人力士が占める割合は,小結以上の番付で4/10名,幕内で見ると11/42名です.大関以上で見れば,なんと5割が外国人力士です.こんな国技があるでしょうか.「たかじんのそこまで言って委員会」で,三宅久之氏が「相撲は国技の名を返上すべきだ」みたいな事を言っていましたが,まさにその通りだと思います.外国人に支えて貰っている,おんぶにだっこの相撲など国技ではありません.そんなことだから人気が低迷するのです.名古屋場所における新弟子検査の受検者がたったの1名だったというのも納得です.
話をまとめると,白鵬の横綱昇進は,正直言って日本人としてはいい気分ではありません.しかし実力で勝ち取った好成績であるのは確かです.白鵬が横綱に昇進することで相撲が今より盛り上がる可能性は大いにあります.21歳という若さでの横綱昇進や,大関を2場所経験しただけでの横綱昇進など,いろいろ付いてくる記録も角界を盛り上げる材料になります.それなのに,白鵬の横綱昇進について審議すらしない相撲協会(審判部)の意図が分かりません.この理不尽な決定で,一体誰が幸せになるのでしょうか.また,この決定は一体誰のためになるのでしょうか.雅山の大関返り咲きの見送りも含め,どうも胡散臭いです.
白鵬の横綱昇進、雅山の大関再昇進は見送りに
大相撲名古屋場所の千秋楽は23日、愛知県体育館で行われ、横綱昇進を目指す大関白鵬は朝青龍を寄り倒して13勝2敗とした。
しかし、審判部は「成績は評価しながらも、優勝という面では横綱に独走を許した」という理由で、場所後の横綱昇進を見送った。
また、大関返り咲きを狙った雅山も10勝目を挙げたが、「もう1番欲しかった」として、来場所以降の相撲を見ることにした。
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