Dec 29, 2004

ゆとり教育の犠牲者発生

「ゆとり教育は失敗」 授業復活求め理数系学会が提言

「学力低下対策で理数科目の授業を減らす先進国は日本だけ」。日本数学会、日本化学会など理数系学会が連名で27日、中央教育審議会(鳥居泰彦会長)にあてて、総合的学習などに代えられた理数科目の授業時間復活を求める提言を提出した。日本数学会の浪川幸彦名古屋大教授は記者会見で「生きる力を育てる趣旨は結構だが、系統だったカリキュラムを破壊した今のゆとり教育は、逆に子どもたちの考える力を落とした明らかな政策の失敗だ」と話した。

もうバカとしか言いようがありません.最低限の基礎学力すら無い者に生きる力など育つはずがありません.こんな事は前からよく分かっていたはずです.また「ゆとり教育」の失敗だって簡単に予想できたことでしょう.それを今更になって失敗だなんて・・・.じゃあ失敗策の「ゆとり教育」を受けた子供たちはどうするんでしょうか.なんの罪もない子供たちは,バカな大人の勝手な政策に振り回されたあげく,考える力と生きる力を失いました.その子供たちに対して「いや~,ゴメンゴメン.失敗だったわ~」とでも言うつもりでしょうか.またそれで済むと思っているんでしょうか.

「ゆとり教育」によって何万人という犠牲者が出ました.これはある意味「人体実験」と変わりありません.「学力低下対策で理数科目の授業を減らす先進国は日本だけ」なんていう,前から分かり切っている事をあたかも「世紀の大発見」のように発表し,「ゆとり教育は明らかに失敗でした」と公言してしまう彼らの人間性・倫理観・神経を疑うニュースでした.いい加減にしてほしいです.


Posted at 07:53 in 主に時事ニュース | Permalink | 3 Comments | | edit

Comments

犠牲者は増え続けます

cozymaxさんの意見に受験生を持つ親として賛同します。

大きな問題の一つは、何か問題があると、問題の前提、あるいは原因となっている部分を取り去る事無く、あらたな「ポリシー」を追加する事でやりくりしようとする大人の姿勢ではないかと思います。

「つめ込み教育」が見直しをされてきた社会背景には犯罪の低年齢化、それと「子供による理解できない犯罪・暴力」があったと言えます。僕自身、つめ込み教育と少年犯罪を関連付けること自体、かなり無理があると思っていますが、政府としては「何かしないと」格好がつかないし、文部科学省にしてみれば新しい制度は自分達の予算取りの口実になるわけで、都合がいいわけです。

そういういい加減な大人の対応で子供たちが救われるわけも無く、「ゆとり教育」の名の下では、小さい時から私立に行く子供たちや塾に行く子供たちと、そうでない子供たちとの学力格差、進路選定がすすんでいます。僕の住んでいる地域では、今や、ある程度納得の行く高校へ進学しようとする中学生の殆どが3年生になった時点で塾通いをしています。そうまでして塾頼みになる教育制度って何なのでしょう。

子供たちの数が減り続けるのに対して、塾は「顧客獲得」に躍起になる一方、公教育の先生達は一旦採用されれば職場の保証を与えられ「のほほん」としている人が結構います。その差は年々大きくなります。その結果、公立の学校の教師における「不適格者」の割合が増え続けます。そして子供と言う「犠牲者」がこれからも増え続けるのです。

Posted by Taka at 2004/12/29 (Wed) 08:55:58

根本的な解決が必要

takaさん,コメントありがとうございました.

「原因となっている部分を取り去る事無く、あらたな「ポリシー」を追加する事でやりくりしようとする大人の姿勢」が問題であるという意見,同感です.まったく解決になっていませんからね.そしてまた子供が振り回されるんでしょう.

子供にゆとりを与えるはずの「ゆとり教育」で,子供たちはゆとりを無くしました.塾がその原因です.「ゆとり教育」の施行で一番ゆとりを得たのは,やる気の無い教師ではないでしょうか.教科書は薄くなり,もともといい加減だった授業の質がさらに低下したことでしょう.でも「ゆとり教育」のおかげで,それがまかり通った.天国だったでしょうね.

「ゆとり教育」による犠牲者となった子供の親にとっても「ゆとり教育」は迷惑だったでしょう.学校はもうあてになりませんから,塾へ通わせるための余計な(?)出費が家計に響いたはずです.しかし子供を塾へ通わせることができる家庭はまだマシです.家庭環境によっては子供を塾へ通わせるだけのお金が無い場合だってあるでしょう.そのような場合は子供たちの間に学力格差が生まれますから,親としては憤りを感じるでしょう.

しかし塾関係者にとっては「ゆとり教育」が失敗だったという意識は無いでしょうね.良い金儲けのチャンスだったことでしょう.教育を商売にするなんて,うまいことを考えましたよね(各方面への皮肉です).

「子供たちが大学(進学先)を選ぶ際,自分のやりたいことで選ばずに偏差値や知名度で選ぶ.企業は新採用を決める際,個人の能力で選ばず大学名で採用を決める.就職後,昇進は大学名で決まる.」
これが続く限り,「ゆとり教育」が撤廃されたとしても「教育」はいい商売のネタであり続けるでしょう.早く間違いに気づくべきです.

「金持ちじゃないと良い大学へ行けない」というような事がすでに起きているそうです.入試の問題に学校で習わない問いが出題されるそうですから(つまり塾に行っていないと,よっぽどでない限りその問題は解けない=貧乏人は解けない=貧乏人は入試に失敗する).「ゆとり教育」の撤廃なんていう表面的な事ではなく,根本から教育を見直していかないと,日本はじきに後進国になります.

Posted by cozymax at 2004/12/31 (Fri) 00:32:23

身にしみて実感しています

お金持ちは子供達をそれ程レベルが高くないけど、とにかく高校入試合格を目指す予備校的私立中学へ入学させる事が出来ます。多分、幼稚園、小学校も同様に経済的余裕のある家庭の子供が入学している訳です。そうすると高校入学時点で、もうはっきりとグループ化されてきています。

うちの娘は中学の成績は悪く無いのに高校入試レベルの問題が解けません。授業のレベルと入試のレベルの差が大きいのです。公立の先生が全てとは言いませんが、かなりの割合、文部科学省の「指導要綱」が「目標」になっています。私立や塾の場合、それは「最低限のスタートライン」なのです。公立校における学力低下が進むはずです。

Posted by Taka at 2004/12/31 (Fri) 09:39:44
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