Dec 20, 2005
日本テレコムとアドビシステムズ社
PDFというのはいろんな面で便利なことは認めます.しかし僕はPDFファイルをパソコンの画面で読むのが苦手です.文章に赤線を引いたり,自分なりのメモを書き加えたりしながら読みたいし,第一そうしないと内容が頭に入らないのです.だから結局PDFファイルをプリントアウトすることがよくあります.ところがこの度,日本テレコムはペーパーレス化を促進するため「Acrobat7.0Standard」を6500ライセンス導入したと発表しました.これによって紙の使用量を84%削減できたそうです.これからの時代,このような企業が増えていくのでしょうか.プリントアウトすることなく,ある程度長い文章を理解し把握する読解力と暗記力のような力がなければやっていけない時代がくるのでしょうか.だとすれば,僕のようなある種アナログな人間は社会不適合者となります.
ペーパーレス化促進と同時に,日本テレコムは社員が決まった座席を持たない完全フリーアドレス制をとるのだそうですが,これもまた僕からすれば抵抗があります.というか,そもそも決まった座席を持たずに仕事ができるのか疑問です.自分の座席があれば,自分がよく使う資料や参考書を机に置くことができ,すぐ手に取って参照することができます.しかし座席がないならそれができません.職種によってはいちいち資料を見たりする必要はなく,パソコンさえあれば事足りるのかもしれませんが,それにしても落ち着きがないような気がします.パソコンの設定だって自分仕様にできないだろうし,ディレクトリ構造だってカスタマイズできないでしょう.そうゆう面でも仕事に支障をきたすと思うのですが大丈夫なのでしょうか.超汗っかきな人の後に同じパソコンを使うことになったりしたら,それもまた仕事に支障をきたしそうです(汗でベタベタのキーボードやマウスとか).
ところでアドビという企業はどうなのですか.このオリジナルソースから察するに,日本テレコムは6500台のパソコン一台一台にAcrobatをインストールするため,Acrobatのライセンス6500個をアドビから購入したのだと思われます.だけどそこまでガチガチに縛る必要があるのでしょうか.アドビがもし「10ユーザーまでなら1つのライセンスで登録可能」みたいなマイクロソフトのようなシステムを設ければ,日本テレコムは650ライセンスを購入するだけで事足りたわけです.大口の顧客に対してそれくらいの融通は利かせるべきだと思うのですが,アドビはそれを許さないのでしょうか.ただでさえアドビの製品は高いのだから(そして重いのだから),もう少し身をわきまえていいように思います.PDF作成ソフトに限らず,アドビ製品の機能をカバーする安価なソフトは他社からたくさんリリースされているわけですし.「アドビ製品じゃないと絶対に困るんだ」という人は,今や本当に少数だろうと思います.
日本テレコム、全社員にAcrobat 7.0導入
アドビシステムズは12月19日、日本テレコムがPDF作成ソフト「Acrobat 7.0 Standard」を6500ライセンス導入したと発表した。同社がフリーアドレス制オフィスに移行するのに伴いペーパーレス化を促進するため、全社員のPCに同ソフトを導入した。
社員が決まった座席を持たない完全フリーアドレス制とするのに合わせ、紙文書の保存を撤廃した上で、利用アプリケーションを統一することで情報の共有化も進めるねらい。紙の使用量を84%削減できたほか、情報アクセスの効率化と意志決定の迅速化も可能になったという。
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