Sep 10, 2006

エアギターは日本人に向いているのではないか?

エアギターは,そもそも日本人に向いていると思うのです.ある特定の事象を正確に捉えて忠実に再現するという細かい作業は,例えば日本にある古くからの文化である盆栽にも見られます.自然界に存在する大きな松の木を,小さな植木鉢の中で人工的に再現する技術力は凄いものがあります.これは落語でも言えることです.そばやうどんを食べる場面では,扇子を箸代わりにし,見えないどんぶり(エアどんぶり)を持って麺をすする動作をリアルに再現します.欧米にもパントマイムという文化はあるのですが,恐らく落語に見るパントマイム歴の方が長いのではないでしょうか.本当は一人なんだけど,ふすまの向こう側から誰かが演者の着物の袖を引っ張っている(または誰かに着物の袖を引っ張られている)動きというのは,伝統的な日本演芸の定番と言えるでしょう.これらの事は多くの日本人に潜在的意識としてすり込まれているような気がします(本当はDNAに記憶されている,とか書きたかったのですが,それは大げさだと思ってやめました).

下の動画を見て頂きたいのですが,一つは2006年のエアギターアメリカ大会の優勝者(Hot Lixx Hulahan)で,もう一つは日本人のエアギターです(この方は誰でしょうか?).これはあくまでも僕の主観ですし,たまたまこの2つの例がそうなだけかもしれないのですが,アメリカ人(日本人以外の人)のエアギターは日本人のものに比べると非常に雑で,あまり感動がありません(僕はこれを一般論として言えると思っていますが).何だかテンションで強引に持って行っている感じです.これに対して日本人の方は,激しく気持ち悪いものの,エアギターがもの凄く丁寧で,最後のキメの部分では軽い感動さえ覚えます.テンションだって外国人に負けていません.オジーオズボーンだってイングヴェイマルムスティーンだって気持ち悪い訳ですから,気持ち悪さはロックやエアギターの減点対象にならないと思いますが,雑な部分はいただけません.リアルなギタープレイなら,見た目は雑でも音で丁寧さを再現できる場合もありますが(ローリー寺西とか.褒め言葉ですよ),エアギターは視覚でしか観客の心に訴えることができないため,細かいポイントの積み重ねが大事だと思うのです.




<関連エントリ>

過去のエアギター関連エントリ::(まきこみ計画内の検索結果)

追記:9/13

僕が日本人だと思っていた上記の人は,2003年ワールドチャンピオンのDavid "C-Diddy" Jung(USA)という方だそうです(via 小野和俊のブログ).あ~あ,やっちゃいましたね・・・.失礼しました.


Posted at 15:28 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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