Aug 12, 2006

南極の1年間を6分にまとめた秀逸な動画

南極の1年間を6分にまとめた動画です.アメリカのマクマード基地周辺を主に撮してあるようで,とにかく出来がすばらしいです.音楽の選択もいいし,構成もよくまとまっているという感じです.オーロラも綺麗に映っています.動画でよくこれだけ綺麗に撮影できたな,というくらい綺麗です.


Antarctica Time lapse: A Year on Ice

A year in Antarctica into 6 minutes, filmed in and around McMurdo Station and Scott Base, well worth a look. It boasts a lush series of images and scenes, with the music by Afro Celt Sound System and Danny Elfman.

僕としては基地の中をもう少し映してほしかったです.というのも,マクマード基地は日本の昭和基地とは比べものにならない巨大な規模なので,マクマード基地に滞在する人々がどのような施設でどのような暮らしをしているのかを見たかったのです.昭和基地は夏期で約60名,冬季で約20名が滞在しますが,マクマード基地は夏期で1200名,冬季でも200名です.彼らは南極に入るために,当たり前のように飛行機を使い,しかも家族同伴でやってくるのです(日本は未だに船がメイン).アメリカ人に「日本の観測隊は単身赴任で最長約1年半を南極で暮らす」ということ告げると,かなりの確率で「あり得ない」という答えが返ってきます.僕もあり得ないと思います.もっとあり得ないと思うのが,日本の場合は公務員の身分でないと南極観測隊に参加できないということです.最近では学生の参加も認められつつありますが,アメリカに比べたら認められていないも同然の状況です.

南極に限らず,日本はとにかく制約が多くて困ります.数メートル先にあるサンプルが,くだらない制約のために採取できない場合は山ほどあります.「何かあったら困るから」というマイナスな思考が先にあるが故に制約が厳しくなるのです.「何かあったら困るから,何かあっても対処できるように準備をすれば,制約に拘束されることはない」という考え方ができないのが日本です.「できない」というよりは,本当はできるんだけど,でもそれをやろうとすると仕事が増えて面倒くさいからやらないのです.これでは日本が国際社会の中で取り残されても当然です.日本は順調な足取りで科学後進国の道をひた走っているのだから,それがマズイと思うなら,科学を支える人を支える制度や規制(基盤)を,日本はしっかり作らなくてはなりません.アメリカを超えることは全く期待していませんから,せめてアメリカと並ぶほどの規制緩和を設けてほしいです.

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