Sep 18, 2005
極寒と暗黒の地にもたらされるご褒美
アラスカで初めてオーロラを見たときは綺麗というより恐いとか気持ち悪いという印象の方が強かったです.とは言ってもやはり感動する天体ショーであることは間違いありません.取りつかれたように毎晩空を見ながら歩きましたし,隙あらば写真を撮りました.しかし地元の人は子供の頃から見ているわけですから,綺麗なオーロラが出ていても普通に生活しています.彼らにしてみれば当たり前の生活スタイルなのでしょうが,僕からすれば異様な光景に見えました.まあ彼らの目には空を見上げながら歩く僕が異様に見えたでしょうけどw.
ある日ものすごく活発なオーロラが現れました.そのオーロラは天空を環状に揺らめき,いろいろな種類の緑や,時には赤っぽい色も交えて刻々と色と形を変えました.ちょうどカーテンが風に揺れているようなイメージですが,正確には例えようのない現象です.それを見て以来,僕もちょっとやそっとのオーロラでは空を見上げながら歩かなくなりましたw.
この度NASAが発表した南極大陸を取り巻くように現れたオーロラは,僕が見た活発なオーロラの比ではありません.アラスカでもそうでしたが,オーロラは綺麗な反面,強い電磁波を放出するため人々の生活に影響を与えます.僕が滞在していた時も停電が頻繁に起こりましたが,オーロラが変電所に何らかの影響を与えていたのかもしれません.NASAが発表したオーロラによる被害もやはり懸念されているようです.遠く離れた南極でのオーロラが,日本に住む我々に直接的・間接的にどのような影響を及ぼすかは分かりませんが,深刻な問題に発展しなければいいと思います.
ちなみにアラスカで見るオーロラは北極光(Northern Lights)といいます.Auroraと言ってもあまり通じませんでした.僕の発音が悪いというのもありますが,地元の人もAuroraとは言っていませんでした.逆に南極光はAurora AustralisとかSouthern Lightsと言うようです.Aurora Australisはオーストラリアの砕氷船の名前ですが,南極光という意味だったことを今日知りました.
南極囲む緑のオーロラ NASAの衛星が撮影
米航空宇宙局(NASA)は16日、南極大陸を取り巻くように緑色に輝くオーロラを宇宙から鮮明にとらえた画像を公開した。
今月7日以降、断続的に起きた太陽表面での大規模な爆発(フレア)の影響とみられる。地球の磁気圏を観測するNASAの衛星が11日に撮影した。
爆発で太陽から放出される電気を帯びた粒子が、地球の磁気圏と相互作用を起こしてオーロラが発生する。
NASAによると、7日に発生したフレアは観測史上5番目の大きさで、短波通信などに一時、障害が出た。フレアは9月下旬まで続き、地上の通信や人工衛星に影響する恐れがあるという。

南極大陸を取り巻くオーロラ.(from NASA)

アラスカで見たオーロラ(フェアバンクスの夜景と共に).
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