Feb 09, 2008

働く必要のない街「Bluefields」の秘密

NicaraguaにあるBluefieldsの人々は,生活するにあたり働く必要がないのだそうです.それは,街全体がコカインに汚染されているから.しかし,Bluefieldsの場合はコカインに「汚染されている」のではなく「恩恵を受けている」とした方が適切なのです.

Bluefieldsにコカインが溢れている理由は,地理的条件が最も大きいのです.コロンビアで製造されたコカインが密売人によりボートでアメリカへ運ばれる際,彼らはアメリカの沿岸警備隊に見つかると,証拠隠滅のためコカインが入った大きな袋を海へ投げ捨てます.その袋がBluefieldsに漂着するのです.その量は,毎週(場合によっては毎日)なんと35kg.このため,人々は海岸へコカイン探しに出かけ,漁師は漁に出ると見せかけ,実は海を漂うコカインの袋を探します(ロブスター漁を営む漁師は,白いロブスター=コカインを探す).拾われたコカインは街共有の財産となり,各々の取り分が決められていて,換言すれば税金のようなものです(Bluefieldsに政府は無いのですが).冒頭で「コカインの恩恵を受けている」と書いたのはこのためで,街にはコカイン御殿が建ち,学校や教会もコカインをバイヤーに売ったお金で建造されているのです.あるお店では,女の子がバケツいっぱいに紙幣を入れて買い物に訪れ,その合計金額が8万ドル(日本円で約900万円)にも達したそうです.

人々の生活だけでなく,子供たちの教育までが麻薬により支えられているという現状はかなり衝撃的です.このようにして育った子供は,一体どうなるのでしょうか.また,ある日突然コカインが漂着しなくなったら,もしくはコカインの価値が下がったら,ここで暮らす人々はどうなってしまうのでしょうか.Bluefieldsの現在の治安は比較的良いのだそうですが,鬼のようなとんでもない組織に目を付けられれば,利用されるだけ利用され,治安は乱れ,あとは崩壊しておしまいということにもなりかねません.昼間からトランプをして遊び,のらりくらりと生活できるのは良いですが,全く羨ましくなく,むしろ哀れだと思いました.

Catch of the day: Cocaine

At first glance, Bluefields in Nicaragua looks like any other rum-soaked, Rastafarian-packed, hammock-infested Caribbean paradise. But Bluefields has a secret.

People here don't have to work. Every week, sometimes every day, 35kg sacks of cocaine drift in from the sea. The economy of this entire town of 50,000 tranquil souls is addicted to cocaine.

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