Nov 11, 2005
日本が抱える歪みとねじれに特効薬はあるか
地球上では,ある程度質量を持ったものを高いところから落とせば下方へ落下します.水は高いところから低いところへ流れます.空気は(温度あるいは気圧が)高い方から低い方へと移動するのです.地球の大気大循環は,少々強引ではありますが熱い味噌汁に例えることができます.熱い味噌汁を器に注いだとき,味噌汁内に対流が起こっているのを見たことがある人は多いでしょう.あの対流は誰かがポンプやモーターで人工的に発生させているわけではなく,自然の摂理に基づいて生じているのです.つまり「熱い(軽い)味噌汁が上昇し水面近くまで達する.そこで相対的に冷たい気温に触れるため,熱い味噌汁は冷まされる(重くなる).重くなった味噌汁は下降し,下方から熱い味噌汁が再び上昇してくる」というサイクルです.味噌汁の例は地球に当てはめた場合半球にしかなりませんが,赤道付近の暖かい空気が寒い極域へ移動する様と似ているのです.
ところが経済,政治,外交,教育などの分野では,必ずしもこの自然の摂理が成り立っているとは言えません.高いところから低いところへお金や情報や人が流れなかったり,逆に低いところから高いところへそれが流れたり.あるいは,本当は高低差があるはずなのになぜかその差がなくなっていたり,高低差があってはならないところに差が生まれていたりする例も見受けられます.このような異常が生じれば様々トラブルも生じ,最終的には我々の生活にも影響を与えます.分かりやすいところでは地球温暖化,地震や大雨を含む異常気象現象,不景気,少子高齢化,引きこもり,ニートなどが,本来あるべき循環が乱されたことによって生じた目に見える結果といえるのではないかと思います.お気づきのように,これらの結果はどれもポジティブなものではありません.同循環の異常が生み出すポジティブな結果はあるだろうか,と考えてみましたが思いつきませんでした.何かあるでしょうかね?
きっと日本だけでなく,どの国でも同循環に異常は見られるはずです.だから異常のある・なしが問題なのではなく,異常の度合い,あるいは異常の進行具合が問題なのです.僕からすれば今の日本は異常の度合いも拡大速度も許容範囲を越えていると思います.風邪の特効薬が存在しないように,複雑な同問題の解決に対しても特効薬はないと思われます.しかし放っておけば,風邪はやがて悪化して肺炎を引き起こし死を招くのです.よって早めのパブロンは必須なのです.
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