基本的には大賛成な動き.ただ,これまでの主な博士の活躍の場であった大学や各種研究機関と小・中・高は,体制も対象とする人間も全く別物であるため,本当にポスドクがコテコテの教育現場で使い物になるのかという心配はあります.しかし,それは人に依りけりだろうし,やってみなければ分からない点が多いと思うので,この秋田の試みは評価できます(必要ならば教育実習的なことから始めても良いのだろうし).
これまた個人差があるでしょうけど,ストレートで学部卒なら普通は22歳で教員として新採用となるわけですが,22歳の若者が他人にどれだけの教えを与えることができるのかを考えると激しく疑問なのです.もちろん教科書に書いてあることを教科書通りに説明することはできるでしょう.しかし,これだけ学級崩壊だの父母の体たらくだのが騒がれている昨今,教科書どおりの事柄だけを淡々とこなすしか能のない教員(人間)に価値はありません.その点ポスドクは学生時代も含めてとにかく叩かれる機会が多く,知らないうちに「生き抜く力」のようなものが身に付きます.年齢的にも若くて20代後半であり,20代前半で採用された先生の未体験ゾーンを知っている可能性が高く,それなりの人間力が期待できます.以上の面からも,僕はこの秋田の試みに賛成なのです.まあ自分自身の問題として考えると,もともと小・中・高の先生になる気が無いので,あまり興味は惹かれませんけどね.それだったら企業に就職したいです.ちなみに,僕はいまオーバードクターで,4月に某企業に就職,働きながら9月に学位取得の予定です.
秋田の「博士」教諭募集に全国から57人 就職難が背景
秋田県教育委員会が、教員免許がなくても「博士号」の資格を持つ人を小・中・高校の教員として採用しようと「若干名」を公募したところ、全国や海外から57人の応募があった。県教委は「これだけの人が秋田まで来ようとしてくれるとは」とびっくり。背景には博士号取得者の就職難もあるようだ。
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