Apr 03, 2007
煮え切らない定性的な文章
三菱総研の研究員による「国境のない地球観測システムの実現に向けて」という文章について,タイトルに興味を惹かれ読んでみたのですが,最後まで読んでも地球の「何」を「どうやって」観測するシステムなのかが全く分かりませんでした.非常に定性的な文章で,読んでいてイライラしました.こちらが期待した情報が一切含まれていなかったこともイライラの原因の一つだったわけですけど,「国境のない地球観測システムの実現に向けて」なんていう大きなタイトルを掲げたのだから,冒頭で少しくらいは地球の「何」を「どうやって」観測するシステムを構築する動きがあるのかということに触れるべきだと思います.なぜならそうすることにより,なぜそういった仕組みを世界規模で構築する取り組みが進められているのかが分かるからです.
こういった文章というのは,例えば「この車は凄い仕組みが施されていて,特にエンジンにはこれまで考えられなかったレベルの高い技術が組み込まれている」と言っているのと同じです.セールスマンからこんな具体性に欠けた説明を受けて,お客は車を買う気になるでしょうか.「凄い仕組みってなんだよ?」とか「レベルの高い技術って?」とツッコミたくなるのが心情です.逆に,この説明に納得してしまうようなら,その人は終わっていると言えます.
というわけで,これを反面教師にして,自分も文章を書く際には気をつけたいと思います.
国境のない地球観測システムの実現に向けて
現在、全世界的な国際協力により、全球的な地球観測の仕組みを構築する取り組みが進められている。この仕組みは「複数システムからなる全球地球観測システム(Global Earth Observation System of Systems:GEOSS)と呼ばれている。GEOSSは、2005年2月16日にベルギーで開催された第3回地球観測サミットにおいて採択された10 年実施計画に基づき、2006年から10年間程度での実現を目指しており、現在構築に向けた取り組みが行われている。
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