Nov 08, 2005

パッシブ型燃料電池に期待したい諸々の技術革新

石油が枯渇すると言われて30年近く経ちますが,未だに終焉を迎えていないのは掘削技術の向上があったためだと思われます.埋蔵量自体が30年間のうちに増えているとは考えられませんので,つまりそうゆうことでしょう.今後も同様の理由で石油は掘削し続けられ,あと10年は余裕で需要を満たすのではないかと思います.しかしそうはいっても無限の資源であるはずはないので,今のうちから代替燃料を考えておいて損はありません.太陽光発電,水素燃料,メタンハイドレートなどなど,次世代燃料の可能性は多岐にわたりますが,一番現実的且つ現段階において開発が進んでいるのは何と言っても燃料電池なのではないかと思います.自動車などの大型なもの対する燃料電池の一般的適用は,実例はあるもののまだまだ課題が山積みのように思われます.しかしパッシブ型燃料電池の登場によって,小型電化製品への応用は期待度を増しており,そろそろ市販化されてもいいように思うのです.

燃料電池の特性はいくつかありますが,特筆すべきは「空気を吸って水を出す」という機構ではないかと思います.故に携帯電話などに応用した場合,水の処理を考える必要があるのです.コードレス掃除機や髭剃りなど,屋内において一時的に使用する電化製品ならまだいいのですが,野外に持ち出し常に携帯する携帯電話,デジタルカメラ,MP3プレイヤーなどでは,同機構の解決が課題であります.また電子部品と水分は水と油ですから,上手く処理しないと故障の原因にもなってしまいます.

一番簡単な解決は,リザーバータンクを用意しておき,ある程度水が溜まったところで手動で排水するという方法ではないかと思います(どれくらいの水が出るものなのか分かりませんが).しかしこれだと現代社会においてあまりにもローテクすぎてガッカリするので,もうちょっとテクノロジに頼るとすれば,排水を自動的且つ連続的に気化するとか,排水自体ををエネルギーに変えてしまうとか,そういった事が考えられる気がします(適当に書いてますが).

最近の携帯電話は多機能になりました.それによってバッテリー容量も昔よりは増えたのだと思います.しかしまだまだ足りなくて,連続通話時間は2時間程度が限界でしょう.僕はそんなに連続で通話をしませんが,充電サイクルが長くなるのは歓迎です.パッシブ型燃料電池が携帯電話に応用されれば,連続通話時間は2時間から20時間になるらしいのです.パケット以外のところでも定額制が導入されつつあることですし,とにかくバッテリーの大容量化は多くの人が期待することではないかと思います.またそれによって新たなサービスやシステムが構築される可能性も期待されます.例えば保険外交員が会社のデータベースにあるプレゼン資料を訪問先のクライアントの前で携帯電話を使って呼び出し,それをテレビに転送してクライアントに説明する,などといった,携帯電話経由の比較的長時間での大容量通信も夢ではないような気がします.ちなみにこれが実現すれば,保険外交員は最低限のプレゼンツールとして携帯電話だけを持ち歩けばいいことになります.

携帯機器向け小型燃料電池市場が立ち上がる

「2007年、航空機への液体燃料の持ち込み規制が緩和され、携帯電話機や携帯型オーディオ機器に向けた出力1W前後の小型燃料電池が発売される。2008年ころから量産が始まり、市場が立ち上がってくる」---。日経エレクトロニクスが主催したWPCフォーラム2005「携帯電子機器用小型燃料電池」(2005年10月26日、東京ビッグサイト)」での講演と議論によると、実用化ロードマップはおおよそこのようになる。

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