Apr 06, 2007
【寒冷地ではどうなの?】ヒートポンプ式給湯器
ヒートポンプ式給湯器は,大気中にある熱を利用してお湯を沸かすため,ヒーター式の電気温水器より経済的ですし,ガス湯沸かし器のようにCO2を排出することもないので,財布にも地球にも優しい素晴らしい発明品として話題になっています.特に経済的度を表すCOP(Coefficient Of Performance)は注目すべき数字です(係数なので無次元).
COP=外気から吸収された熱により水に与えられた熱エネルギー÷消費された電気エネルギー
つまりCOPの値が大きいほど経済的(効率よくお湯を沸かすことができる)なのです.エアコンにもCOP値はあり,やはり冷房/暖房の効率を表しています(石油ファンヒーターよりエアコンで暖房した方が,COP上は効率的.しかし仕事量が違うため,寒冷な北海道でエアコンを用いた暖房は寒そう.でも最近のエアコンはそうでもないのでしょうか.うちのアパートにはエアコンをつけていないのでよく分かりませんが).
ヒートポンプ式給湯器は,冷媒を減圧して膨張させることにより冷媒の温度を下げ,大気中にある熱を取り込みます.取り込んだ熱をコンプレッサーで圧縮し,より高温にします.これを用いて水を温めるわけです.冷たい水により熱が奪われた冷媒は,膨張弁を通って冷却され,再び大気中の熱を取り込むために使われます.後はこの繰り返しです.エアコンの場合は冷媒が異なるかもしれませんが,基本的なメカニズムは同じです.簡単に言えば,暖房は圧縮した空気を室内へ送り(室内へ熱を与える),冷房は膨張させた空気を室内へ送るのです(室内の熱を奪う).
しかし北海道に住む者としては,寒い冬にどうやって大気中から熱を回収するのだろうか,という点がもの凄く疑問です.外気温はマイナス20度近くにまで下がるわけで,そんな冷たい空気から効率よく熱を回収する技術とはどんなものかと興味を惹かれます.コンプレッサーの性能についても同様です.
地球上にはたくさんの熱が捨てられています.例えば,自動車の排気ガスであったり,工場や発電所から出る高温な排水であったり,地熱であったり,太陽エネルギーであったり・・・.これらすべてを高いCOPの下で効率よくエネルギーとして使えたとしたら,人々の暮らしは楽になるだろうし,急速に深刻度を増す地球温暖化問題にも歯止めをかけることができるように思います.地球上に住む一人一人が経済的で環境的な暮らしをしない限り,地球温暖化は止まらないわけですから.
松下電工、ヒートポンプ式給湯機エコキュートを小型化して一新
松下電工は2007年4月5日、ヒートポンプ給湯機「ナショナルエコキュート」を一新し、同年6月15日から6タイプ19機種を発売すると、発表した。エコキュートは、電力会社やメーカーがヒートポンプ式給湯機の統一名称として用いるもので、光熱費の削減とCO2排出量の少ない環境性能が特徴。電力の需要拡大の切り札として推進しているオール電化に弾みをつける戦略商品だ。
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