Mar 03, 2008

雪結晶の核はほとんどがバクテリア?

大気中の水分は何かを核として凝結し,結果的に降雨や降雪をもたらしますが,その「何か」のほとんどがバクテリアだったという驚くべき研究結果がルイジアナ州立大学のBrent C. Christner氏のグループにより発表されました.恐らく,これまでは「何か」がエアロゾルだと考えられていたはずで,僕もそうだと思っていただけに本当に驚きです.というか,特に「ほとんどがバクテリア」という部分に関して信じ難いです.

Christner氏らは,南極,フランス,モンタナ,カナダのユーコンからサンプリングした雪を解析した結果,85%の割合で核にバクテリアを見つけたと報告しています.そして,バクテリアは自然界において最も活性な氷の核であると結論付けています.最も共通して発見されたバクテリアはPseudomonas syringae.これはトマトや豆類など,いくつかの植物に病気をもたらすことで知られています.このため,多くの研究者がこのバクテリアを除去しようと努めてきました.Christner氏は,このバクテリアが除去されるということは降雨や降雪の減少に繋がるし,降雨や降雪に関して,他の”すす”や”ほこり”で核としての役割を代用できるかもしれないと言及しています.

Christner氏らが自らの研究成果を最もメジャーな事例と位置づけたいのは当然のことでしょう.しかし「”すす”や”ほこり”で代用できるかもしれない」という意見は,もともと「”すす”や”ほこり”が核として主たるものなのだ」という知識を背景にしている者にすると,なかなか理解に苦しむものがあります.もちろん,僕がただ単に無知なだけという可能性も大いにあるわけですが・・・.仮にChristner氏らの結果がメジャーだとしても,例えば米所で豪雪地帯の新潟県においては,Pseudomonas syringaeが大量に存在するにも関わらず稲が良く育つということになるわけで,やはりよく分かりません(冬に稲は育たないけど,Pseudomonas syringaeは冬期以外で死滅しないだろうから矛盾を感じる).

At the core of snowflakes, bacteria

Moisture must cling to something in order to condense into precipitation, but scientists were surprised to learn how frequently that something is bacteria.


snowflake

Posted at 18:24 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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