よく「人の役に立つ仕事がしたい」という人がいますが,僕にはその人の考えが分かりません.「人の役に立つ仕事がしたい」という人は,その職業に福祉関係,警察,消防士,医師などを挙げます.しかし僕が疑問なのは,逆に「人の役に立たない職業」というのがこの世に存在するのかということなのです.何をもって人の役に立つか否かを決めているのか.「人の役に立つ仕事がしたい」という人は,例えば福祉関係の仕事にでも就いて,お年寄りから褒められたり感謝されたりしたいのでしょうか.周囲から”ちやほや”される職業が,すなわちその人にとっての「人の役に立つ仕事」なのでしょうか.だとしたら,そのような志を持った人というのはこの世で一番人の役に立たない人間だと僕は思うのです.
詐欺集団や強盗団を職業というかは分かりませんが,あえて言うとすれば,そのような悪な職業もまた,見方を変えれば人の役に立っていると言えます.なぜなら彼らが犯罪を犯すときというのは,すなわち既存の常識や技術が覆される時であり,そこで法改正や技術革新が期待できるのです.我々は悪な職業に従事する人からの恩恵を全く受けていないとは言い切れないのです.
郵便局員や市役所の職員などの公務員,ファミレスの店員,コンビニの店員,居酒屋のマスター,あらゆる分野の研究者,などなど,すべての働く人々が人の役に立っていると思います.志望動機に「人の役に立つ仕事がしたいのでこの会社を選びました」と答える入社希望者に対し,もし僕が面接官であればきっと採用しない方向で考えるだろうと思います.もしくは「人の役に立たない職業を挙げてください」と質問を返すかもしれません.
<参考リンク>
・福祉の勉強がしたい!人の役に立つ仕事がしたい!(ケイコとマナブ.net)
※このエントリーは「ケイコとマナブ」を批判したものではありません.
初めまして、私は人の役に立つ仕事につきたいと考えている者です。私の考える人の役に立つ仕事と言うのは、利益を第1前提としない会社、あるいは職業、あるいはそういう志をもった起業者だと考えています。サービス業、と言えるかもしれません。人の役に立たない職業というのは私もほとんどないと思っていますが利益を第1に考えると言うことは、結果的に競争を生み出し、競争は勝者と敗者を生み出し、結果的に、勝つために手段を選ばない、また我慢するしかない時があると考えているからです。もちろん市場原理を否定する気はありませんが、私はそういう事はしたくないあるいはそういう人に対してサービスを提供すると言う意味で人の役に立つ仕事と言う風に考えています。
「人の役に立つ仕事がしたい」って言ってる人は、「本当に困ってる人の役に立ちたい」っていうニュアンスじゃないですかね。
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