Sep 13, 2007
外国人に支配される柔道と大相撲
柔道は言わずとしれた日本の伝統的な武術で,ただ単に勝敗を争うといった短絡的なものではなく,競技者の心や礼儀を鍛える,いわゆる武士道に通ずる部分を持ち合わせています.したがって,勝者が敗者の前であからさまに喜ぶことは良いとされず,むしろ敗者の気持ちを重んじてあげなければなりません.しかし,このことは柔道がJUDOに変貌を遂げると途端に成立しなくなります.JUDOは,言うなればボクシングやプロレスと同じ.とにかく勝者が一番で,敗者が陽の目を見ることは全くありません.選手はポイントでランク付けされ,機械的に区別されるのです.
国際柔道連盟(IJF)の新会長に就任したルーマニア出身のマリアス・ビゼール氏は,JUDOのグローバル化を掲げ,商業主義化を目指し,そればかりかルールまで変更する考えを示しています.日本の柔道は,外国人の手によってJUDOとなり,今まさに原形をとどめない様相を呈しています.日本の文化をバカにするなと言いたいですが,乗っ取られるようなやり方をしてきた日本の柔道界にも問題はあったはず.まだ間に合うのか,いまさら遅いのか,よく分かりませんが,とにかく柔道を守ってほしい気持ちでいっぱいです.政治の世界では,よく「腰抜け外交」などと揶揄されますが,日本人のアピール下手がスポーツ界でも発揮されてしまいました.
しかしながら,なんだかんだ言っても日本人の競技人口が多いだけ柔道はまだマシ.これに比べて大相撲はどうしようもありません.新弟子検査に受験者が1人も来ない場合があった事実を,相撲協会はもっと重く見るべきだと思います.この他,朝青龍問題や現在の横綱2名,それから幕内力士の内訳を見ると,外国人による支配が明らかなのです(今場所における外国人力士が幕内に占める割合は約3割で,三役以上だと5割に達する).このまま日本人力士による横綱が長きに渡り誕生しなければ,外国人の理事長が誕生する可能性もあるのではないでしょうか.もしそうなったら,それこそルールの変更だのなんだのと始まって,日本の国技が国技ではなくなってしまいます.まあ現時点でも,国技と言うにはお粗末過ぎて恥ずかしい状態ですけどね.あー,魁皇がんばってくれないかなぁ.千代大海も横綱の器ではないし,困ったもんです.栃東の引退は本当に残念でした.
拍車かかる「柔道」から「JUDO」
10日に行われた国際柔道連盟(IJF)の理事選で山下泰裕氏(50)が敗北したことで、日本は発言力を失った。その一方で、IJFの新会長に就任したルーマニア出身のマリアス・ビゼール氏(48)は、商業主義と柔道のグローバル化を掲げ、改革に着手しはじめた。世界各地の転戦にランキングシステム…。柔道は来年から大きく変わる。発言力を失った日本は、新たな波の中で難しい選択を迫られている。
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