Nov 15, 2004
上越新幹線と上越市
22年前の今日11月15日,大宮-新潟間269.6kmの上越新幹線が開通しました.1971年に開始された工事は,総工費約1兆7千億円にも達しました.当時,上野-大宮間(26.7km)は東北新幹線と線路が共有されましたが,85年3月14日から上野駅まで乗り入れるようになりました.平成3年からは東京駅まで乗り入れています.
この上越新幹線ですが,先の新潟県中越地震で,1964年の東海道新幹線開業以来初の脱線事故が起こったことは記憶に新しいですね(脱線したのは東京発新潟行の「とき325号」.脱線現場は浦佐-長岡間.10月23日午後5時56分頃の出来事.).僕も東京経由で実家へ帰省する際は,越後湯沢までですが上越新幹線を使います.なじみ深いだけに,今回の脱線事故はショックでした.しかしその一方で,乗客151名に死者・負傷者が出なかったという事実から,新幹線に対する安心感のようなものも不思議と感じました.
すでに脱線車両の撤去は終わったそうですが,越後湯沢-長岡間はトンネルの損傷がひどいため,未だに運休が続いている状態です.お正月の帰省ラッシュには間に合わないと思いますが,とにかく早期復旧を願っているところです.
ところで,この上越新幹線.新潟県の上越市を通っていると思っている方が多いようですが,残念ながらそれは間違いです.上越市は,当時の直江津市と高田市が1971年に合併してできた,日本海側の街です.一方,上越新幹線が通っているのは新潟県の内陸です.上越新幹線の「上越」は,上野と越後(新潟)が由来です.じゃあ上越市の「上越」の由来は何でしょうね・・・.僕が察するに,京都(上方)に近い越後地方だから「上越」にしたんだと思います.今では新潟市周辺を下越地方,長岡市周辺を中越地方と言いますから.なお,上越市はあるけど,中越市や下越市はありません.まあどうでもいいですけど,紛らわしいですよね.上越市より後に誕生した上越新幹線のネーミングが悪いとしか言いようがないです.
新潟県民は上越市を指すとき,いちいち「上越市」とは言わず「上越」と言います.このときの「上越」と上越新幹線の「上越」は,実は異なった発音なんです.これを混同されると,とても違和感を感じます.ではどう違うのか.
上越新幹線の「上越」は,どこにもアクセントが無いような平坦な発音(キムタクみたいな感じ)をしますが,上越市を表す「上越」は「じょ」の部分を強く発音します(「上越市」と言うときは,上越新幹線の「上越」と同じ発音ですけど,上越市を略して「上越」と言う時は,最初の「じょ」を強く発音します).埼玉県を「埼玉県」と言う時と「埼玉」と言うときでは発音が違いますよね?多分これと同じようなもんです.「新橋」を「新宿」と同じ発音で言うと,何となく東北弁チックな感じになりませんか?そして聞き慣れない発音だから違和感を感じませんか?「上越」についても,新潟県民は同様の違和感を感じます.
今回の地震では,幸運にも上越市は被災しませんでした.ですがもし上越市が被災していたら,マスコミは上越市をいちいち上越市と言わずに「上越」と略して言った場合,どんな発音で「上越」と言っていたのでしょうか.多分上越新幹線の方が有名なので,上越新幹線の「上越」と同じ発音を使ったんじゃないかと思うんです.何だか考えるだけで気持ち悪いです.
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