Nov 18, 2006

「享年」についての一考察

享年に歳を付けるのはおかしいという認識が常識として自分の中に漠然とあるため,テレビや雑誌で見かける「享年80歳」などとという表記には激しい違和感を覚えるのですが,この際どちらが正しいのか調べてやろうと思い検索したところ,やはり歳を付ける方が一般的ではないことがわかりました(位牌等,歳を付ける場合もある).ついでに享年に歳を付けない理由も調べてみました(Wikipediaより).

享年は人間が天から享(う)けた年数という意味であり,この世に存在した年数である.これは行年(ぎょうねん)ともいい,娑婆世界で修行した年数の意味でもある.つまり享年は現世に存在した年数であって,死亡時の年齢ではない.

日本語に限らず,言語は時間と共に変化するものであるため,数年前では誤用でも現在においては誤用とみなされないといった例が多数存在します.しかし仏教用語である享年については,時代の流れによる用法の変化は考えられないでしょう(しかも単位の問題ですから,数学的に見ても時代による変化は考えにくいと思います).どうしても「享年+数」の後に何かを付けたいのなら,歳より年の方がいいのではないかと思いますが(享年80年とか),享年と最初に言っているのだから,やはり数の後に年を付けるのもおかしい気がします.語呂的に「享年80歳」と言いたくなる気持ちは分からなくもないけど,誤用は避けるべきだと僕は思います.だって間違っているのだから.このことは「昨日は寿司を60匹も食べたよ」と言っているのとあまり変わらないと思います(違うか).

話が脱線するのを覚悟で以下を書きます.以前何かのラジオでDJが面白いことを言っていました.「多くの人は老いることを嫌い,この傾向は特に女性に顕著なわけですが,「40歳」と言わず「レベル40」と言えば,逆に年齢を公表したくなるだろう」というのが彼の見解でした.確かにレベル10より20,20より30の方が誇らしいし,レベル60以上になると神と同等の身分にさえ思えてきます.

主婦A: 田中さんのおじいちゃんっていくつで亡くなったんだっけ?
主婦B: 確かレベル92じゃなかった?
主婦A: そっかー.それはもう神だわね.

みたいな会話が奥様方の井戸端会議から聞こえたらかなりステキだと思います.ここはひとつ享年のフリガナを「レベル」にしてはどうでしょうかね.レベルが仏教っぽくなくて嫌なら段でもいいと思います.「わしゃ剣道5段,人生80段じゃ」とか.


Posted at 12:53 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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