外国,特にアメリカへ行くと,自国の国旗がプリントされたGジャンやバンダナをまとった方々が普通に街を歩いている光景に出くわします.それを見る度に「日本で同じ事をやったらどうなることか」とふと考えてしまうのです.もし東京のど真ん中(新宿あたり?)で日の丸国旗を振りかざして歩けば,いろんな意味で一目(いちもく)おかれるだろうと思うのです.その人が強面であればあるほど.これとは少々違うのですが,やはり海外へ行くと日本の漢字がプリントされた帽子やTシャツをまとった人をよく見かけるのです.聞けば海外では漢字がクールなのだそうです.特に画数の多い漢字がカッコイイのだとか.僕も白地のTシャツのど真ん中に大きく「勇気」と書かれたものを着ている兄ちゃんや,「戦(いくさ)」と刺繍が入った帽子をかぶったおじさんを目撃したことがあります.一番困ったのは,超エライ先生がインフォーマルな講演をしてくれたときのことでした.彼は1時間に渡って実のあるすばらしい講演をしてくれたのですが,インフォーマルな講演だっただけに服装もそれなりのもので,彼のTシャツには寿司の写真と共に平仮名で「まぐり」とプリントされていたのです.あれはきっと「まぐろ」だったはずですが,本人は気付いていないようでした.
知っている人が見れば変だと思うけど,知らない人にとってはカッコイイというのは日本人にも当てはまることです.少し前に流行ったブランドで「Bitch」というのがありました.当時は特に女性がBitchのTシャツを着て街を歩いていたのです.本人がBitchの意味を知っていればまだ問題はないと思いますが,知らなかったとすれば大問題です.ちなみにBitchには「嫌な女,あばずれ女」などという意味があるのです.
衣服だけの話ではありません.分かりやすいところで言えば車.自分の愛車が海外ではとんでもない意味で捉えられているかもしれないのです.日本国内でも方言の都合上,日産のホーミーという車が沖縄では問題となった有名な例があるくらいです.僕が知る限りでは,三菱のパジェロがスペイン語では変な意味で捉えられる可能性があるのです.そもそもパジェロという車名の由来は,アルゼンチン南部のパタゴニアに生息している野生の猫にちなんで名付けられたものだそうです.つまり元々スペイン語なのです.しかしスペイン語のスラングでは,パジェロ(スペイン語の発音ではパヘロ)は自慰行為を意味するのです.こうなるとパジェロ・イオは最悪です.なぜならイオ(io)はスペイン語で「僕」とか「私」を意味するからです.パジェロ・ジュニアもパジェロ・ミニも穏やかではありません.
マンションや団地の名前にも同じ事が言えます.仮に「ファーストエクセレンス中野」というマンションが東京の中野にあったとします.外国人は「First excellence Nakano」をきっと「一番優秀な中野」と理解するでしょう.つまり何のことか分からないのです.マンション名におけるネームバリューの分析は興味深いのですがまた別の機会に触れることにします.とにかく何気なく使っている横文字の中には危険がいっぱいなのです(横文字という言い方もなんか古いですが.でもこのエントリーでは英語もスペイン語も指しているので,あえて横文字という単語を使います).
あなたが住んでいるマンションの名前,地名,愛車の車名の由来と意味,お気に入りのブランド名の由来や意味などを知っておいて損はないでしょう.そこから生まれる新たな発見はきっとあるはずです.更に愛着がわくかもしれないし,その逆になるかもしれません.しかしそれが現実なのです.ちなみに車の車名の由来はこちらが詳しいです.面白い発見がありましたら,是非教えてください.
<関連リンク>
・日産・ホーミー(Wikipedia)
・三菱・パジェロ(Wikipedia)
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