Oct 04, 2005

伊藤園とペットボトルのラベルとリサイクル

伊藤園が世界で初めて缶入りの緑茶飲料を開発したのは今から20年前の1985年でした.当時の僕は7歳ですから物心もそれなりについていたはずなのですが,中学生くらいになるまで缶入りの緑茶やペットボトルの緑茶を店頭や自販機で見かけることはあまりなかったように思います.つまりそれは世間的にあまり需要がなかった事を意味するのだと思います(お茶を買うくらいならジュースを買う,みたいな).しかし今となっては多くの緑茶飲料が出回っており,どれにしようか迷うほどです.家に帰ればタダ同然で飲める緑茶を,わざわざお店でお金を払って,しかも移動しながらコーラを飲むような感覚で飲むというスタイルが一般的になるとは,十数年前では考えられなかったことでしょう.そうゆう意味で伊藤園の先見性はすばらしかったと言えます(中島らも氏が生前に「お茶を水感覚で売ったらいいんじゃないか?と俺が最初に提案したんだ」みたいな事をラジオで言っていたのも確かですが).

そんなお茶に限らず,最近はとにかくペットボトルに入った飲み物が増えています.ペットボトルが缶より優れていると思う点は,1.缶臭さがない,2.一度に飲みきる必要がない,3.蓋ができるので持ち運びに便利,などというあたりだと思います.逆にデメリットとしては,あまり思いつきませんが,あえて言うとすればラベルを剥がしてから捨てなくてはならないという手間だと思います.一応ラベルが剥がし易いようにミシン線が入っているのですが,途中で切れてしまったりして,それがほとんど意味を成さない場合も結構あります.そのようなときは爪と指先の肉の間にプラスチック製のラベルが刺さって痛かったり,とにかくイライラしたり大変です.緑茶飲料を初めとする様々なペットボトル入り飲料に求められる一番のポイントは当然味だと思います.しかしそれと同じくらい重要なポイントとして,ラベルの剥がし易さがランクインすると僕は思っているのです.それは世の中がリサイクルに関心を寄せているという時代背景があるからです.

デイリーポータルの実験によれば,13種類のペットボトル入り緑茶飲料の中で一番ラベルが剥がし易かったのは,なんとあの伊藤園の「おーいお茶」でした.さすがは老舗のメーカーです.味だけでなくラベルの剥がし易さにも気を遣っているあたり,やはり”今という時代”を見据える確かな目を持っているようです(でも同シリーズの「口切り一番茶」はイマイチだったようですがw).一方,僕が大好きなサントリーの伊右衛門はもう一歩という結果に終わりました.ところがこれは伊右衛門ユーザーとして納得の結果で,実際に剥がそうとしてもやはりうまくいかないのです.2リットルの大きなペットボトルであればスムーズにラベルを剥がすことができるのですが,500mlの場合は確かに手こずります.しかし最近気付いたのですが,伊右衛門の500mlは底の方からミシン線を破っていくと案外上手くラベルを剥がすことができるような気がするのです.確信を持てるほどたくさんのラベルを剥がしていないのですが,伊右衛門ユーザーの方は是非おためしください(ミシン線を全部破らなくても,ペットボトル上方が三角錐の様になっているため,ラベルを上方に引き上げるとスポッと取れます).

最近はコーラやファンタのような炭酸飲料の500mlペットボトルタイプをあまり飲まなくなりましたが,少し前までは炭酸飲料のラベルにはミシン線がなかったように思います.今はあるのでしょうか.もしないなら力で強引に引きちぎるか,もしくはハサミで切るかしてラベルを剥がさねばならないのですね.まあそうはいっても世はリサイクルブームなのだから,すべてのペットボトル飲料のラベルにミシン線を導入すべきだと思います.飲み物だけでなく,例えば醤油やみりんが入ったペットボトルのラベルにもミシン線が必要でしょう.そしてユーザーはラベルを剥いでからペットボトルを捨てる習慣を身につけなければなりません.そうしなければ,せっかくの企業努力も台無しなのです.


Posted at 20:36 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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