Oct 11, 2005

ダメな奴を正当化する世界と近年のニート問題

昨日は23時ころ大学から戻り,テレビをつけてグダグダしていました.すると「爆笑問題のススメ」が始まりました.以前は欠かさず見ていたのですが,久々に見ました.今回のゲストは落語家の立川志らくさん.僕はもともと落語に興味があるので,志らくさんの話にしばし目と耳を傾けました.タダでさえ話の内容が面白いのに,落語口調で話されるのでグイグイ引き込まれます.さすがは談志師匠お墨付きの落語家さんです.

志らくさんの話の中で一番面白かったのは,「落語というのはダメな奴に優しいんだ」というくだりでした.「与太郎」に例えられる馬鹿な奴,女の事しか考えていない若旦那など,世の中においてまともじゃない人間を正当化し,スポットを当てるのが落語であるという話でした.大げさに言えば,社会から逸脱したような人を暖かく包み込むのが落語なのです.たまには批判することもあるだろうけど,それは愛のある批判であって,最終的には「笑い」か「涙」につながるのです.

近年ニートが問題視されています.日本中が国を挙げてニート撲滅に動いており,とにかくニートはあってはならないものだという考え方が成立しています.僕もニートに対しては否定的で,ニート本人も,そのニートを育てた親も,人間として最悪であると考えています.ですが「本当にそうだろうか」と志らくさんの話を聞いて思ったのです.ニートがニートとして生きていける環境があり,且つニートがニートのままで一生を送りたいと心から望んでいるなら,ニートという身分が日本に存在してもいいのではないでしょうか.どうしてそれを力づくでなくそうとするのか.逆に「会社で働いている人がそんなにエライのか」というのも何だか疑問に思えてきたのでした.

同番組の最後を飾った志らくさんの言葉は,「国語,英語,落語」でした.学校で義務教育として国語や英語を学ぶのと同じく,落語も聞いてくださいというメッセージだったのだと思います.世の中に疲れ果てて,もうどうしようもなくなったら,死ぬ前に一度落語を聞いてみたらいいと思います.そこまで究極に追いつめられなくとも,落語は何らかの手助けをしてくれるのではないかと思いました.少なくとも変な宗教よりは比較にならないほど有益でしょう.

iPodを買ったら落語を入れようと思いますが,未だに買う決心がつきませんw.

<関連リンク>
(株)立川企画
志らくのブログの王様 本音道(志らくさんのブログです)


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