Nov 12, 2006

両A面な食べ物

豆腐を作る過程で生まれる副産物は「おから」で、ちゃんとした固有名詞がある一方、酒粕はひどい言われようだと思うのです。「ゴミのようなもの」という意味の「カス(滓)」とは漢字こそ違うものの、読み方は「酒のカス」なわけで、世の中における酒粕の貢献度からはあり得ない蔑んだイメージを我々にもたらします。これとは少し違うところで(でも広い意味での副産物として)、パンの耳があります。食パンは耳の部分も含めて食パンなのですが、特に子供には嫌われがちです(だから子供は人の言うことを聞かないのだ、とか言ってみたり)。そんなパンの耳は油で揚げて砂糖をふりかけるなど、一手間加えられた後にパンの耳だけで販売されることがよくあります。僕の地元ではケーキの耳というのもあります。これはケーキを作る際に生じた切れ端のことです。いろいろなケーキの切れ端が小さな袋に入っているため、いろいろな味を楽しむことができます。生クリームやチョコレートが付いているケーキの耳は当たり。安くケーキを味わうことができて僕は大好きでした。長崎ではカステラの切れ端が売られているらしいですが、恐らくこのようなものは日本全国、世界各地にあるのでしょうね(イタリアならグラッパとか)。副産物なのだけど本来の目的である製品と同じくらいおいしかったり、世の中に貢献していたりする”それ”は、まさに両A面のレコードと言えます。B面なんて存在しない。「カップリング?なんだそれ」という強気な姿勢は尊敬に値します。ただ誰がどうみても「これは両B面だよね・・・」というものが意気揚々と両A面で世の中に出回っているのを見た時は、とてつもない痛々しさを感じることになりますから、そこは厳重に注意せねばなりません。周りの人が言ってあげるのも優しさです。

こんなことを書いているうちにご当地の両A面な食べ物が知りたくなりました。何か面白いのがあれば、メールなりコメントなりTBなり頂けると嬉しいです。実力とは裏腹なひどい言われ様の両A面モノ情報も大歓迎です。



Posted at 17:34 in 主張・考察・その他 | Permalink | No Comment | | edit

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