ハリウッドスターの間で,自分の子供に変な名前をつけることが流行っているという記事を読んで,なぜ日本には人名に使えない漢字が存在するのか調べてみたくなりました.というわけで調べたのですが,その過程で志賀直哉のぶっ飛んだ発言に出くわし興味を持ったので,そちらについてちょっと考えてみたいと思います.ちなみに人名漢字云々については関連リンクを参照してください.
Wikipediaによれば,志賀直哉は1946年に「日本語を廃止して,世界中で一番美しい言語であるフランス語を採用することにしたらどうか?という提案を行った」とあります.1946年といえば終戦間もない時です.恐らく多くの国民は,日本はこれからどうなるのかとか,復興はあり得るのか,といった共通の心配の種を持っていたはずです.自分の生活すら危ういという心配.そんな激動の中において,「言語の問題などどうでもいいじゃないか」というのが国民からすれば本音だったに違いありません.しかも日本語を廃止するという提案です.当時の国民は「この忙しいときに志賀は何を言っているのだ」と,志賀直哉に反感の目を向けただろうと思います.しかし60年経った今,僕の目には志賀直哉がステキすぎる人物として映っています.
もし志賀直哉の提案が採択されていたら.日本語は消え,今に生きる僕はカタコトの日本語とトルシエ級の流暢なフランス語を話していたに違いありません.相田みつをの作品集もすべてフランス語.漫才やコントもすべてフランス語.歌舞伎や能と言った古典芸能は衰退して無くなるか,あるいはフランス語に訳されて生き延びるかのどちらの道を辿っていたでしょう.フランス大好きっ子な石原慎太郎は喜びそうですが,どうせ日本語が他の言語に置き換わるなら,やはり英語かスペイン語がいいと僕は思います.世界中で使える言語の方が絶対にいいですよ.
現代の志賀直哉は蛭子能収であるというのは僕の持論です.ギャンブル好きの彼は,以前何かのテレビ番組で「日本はカジノが無いし,日本語はアメリカで通じないからアメリカのカジノへ行っても困ってしまう.だから日本はアメリカになればいいんだ」という仰天発言をし,他の出演者から猛反発を喰らっていたのです.彼のその短絡的な思いつきは尊敬に値しますが,もし本当に日本がアメリカの1つの州になったとしたら,結構面白いことになるのではないかと思います.第一に,日本州(ジャパン州?)はアメリカで最大の人口を誇る州になります.ということは選挙で圧倒的な強さを見せるのです.ジャパン州からアメリカ大統領が選出されれば,日本から米軍基地をすべて撤去することも可能ではないでしょうか.騒音問題や治安問題に悩む地域の方々には朗報だろうと思います.もちろん本気でこんな事は考えていませんが,今の日本にはこれくらいぶっ飛んだ発言をする人が100人くらい居ていいような気がします.今風に言えば政治家2.0,あるいは文化人2.0でしょうか.みうらじゅん,山田五郎,近田春夫(敬称略)あたりに期待したいと思います.
<関連リンク>
・人名用漢字
・国語国字問題
・ことば・言葉・コトバ:人名漢字 円満字さん
writeback message: Ready to post a comment.