Aug 18, 2005
「やわらかい=美味しい」が耳障りな件
名も知らぬアイドルから女子アナまで,ひいては男性タレントまでが「美味しい」の定義を「やわらかいモノ」としている傾向があり,それがもの凄く気になっています.というより耳障りなのです.これは何もテレビの中だけの話ではなくて,日常生活においても聞こえてくる発言です.「わ~何これ~!超やわらかいんだけどぉ~(=美味しいんだけどぉ~)」みたいな.僕に言わせればおまえこそが「何これ~」なのですけどね.それに「(やわらかいん)だけど何だ?」とも思ってしまいます.
少々話がそれたので戻します.「やわらかいモノ=美味しいモノ」が成り立つのなら,「美味しいモノ=売れるモノ」は成り立つのだから,つまり今後は世の中に存在する「本来は堅いモノ」がどんどんやわらかくなっていくのだと思います.牛肉,豚肉,鶏肉,タコやイカの刺身,おせんべいなど,それから野菜までがやわらかくなる可能性を秘めています.すでにサシの入ったやわらかい牛肉は世に出ていますが,やわらかい鶏肉はあまり聞かないのではないでしょうか.しかしそれが我々の口に入るのも,実は時間の問題なのかもしれません.近年の高齢化社会においても「やわらかいモノ=美味しいモノ」は貢献するだろうと思います.歯が悪くても美味しいモノが食べられるのですから.
しかし現在の高齢者は若い頃に堅いモノを良く噛んで食べてきた人たちです.噛むことは脳の発達にも影響すると聞いたことがありますが,今の若い世代が堅いモノを嫌うと言うことは,つまりバカの増加を示唆しているのだと僕は考えるのです.そしてその兆候はすでに現れていると思っていて,おいしいものを食べて「やわらかい」としか言えないボキャブラリの少ない人が増えている事が何よりの証拠だと考えます.「やわらかい」という言葉自体に罪はないのですが,「やわらかい」だけですべてを表現しようとすると,それは見苦しいしバカに見えます.これでは料理を作った方も褒められた気分はしないでしょう.これと同じ種類のもので「かわいい」という言葉も,やはり乱用の気があります.普通の肉じゃがを前にして「この肉じゃが超かわいいんだけどぉ~!」ってすごいテンションで言われても,「肉じゃがは別にかわいくないだろ」とか思ってしまうのですがどうなのでしょうか.あまりにもよく聞く「やわらかい」や「かわいい」の使い方なので,僕の方が間違っているのではないかと不安になります.
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