この世の中に「絶対」と言い切れることは意外と少ないと思うのですが,良い音楽を聴かせながら水を凍らせると綺麗な結晶になり,逆に汚い言葉をかけながら凍らせると汚い結晶になるなどということは「絶対」にあり得ないことなのです.数年前にこんな本が流行り,僕も店頭で立ち読みしてみたことがありましたが,こんな本が流行る社会がくだらないと当時は思ったものです.ちなみに僕が片足を突っ込んでいる研究分野でも,この本を野放しにしておいてよいものかどうかという議論がなされたことがありました.しかし下手に手を出すと「○○学会の学会誌でも取り上げられました」などという風に,逆に宣伝に用いられる恐れがあるため,結局は公には異論を唱えなかったと記憶しています.
はてブで盛り上がっていたので便乗しますが,約1年間更新が滞ったこのブログによれば,ある学校では「科学」として,水が音楽や言葉や文字を理解するということを子供たちや父母に教えているという記述があり,大変驚かされます.このブログの著者はそんな腐敗した学校組織に真っ向から対立しており,感心させられます.しかし見方を変えると,こんなくだらないことに労力を費やさねばならない著者が気の毒に思えてきます.恐らく著者本人もこのことに気付き,心底バカらしくなって更新をやめたのではないかと勝手に推測しますが,更新をやめて正解だと僕も思います.もっと他の事に時間を費やすべきです.同問題に対しては議論することそのものが無意味ですからね.「そんなことは絶対にあり得ない」とひと言書いておけば,あとは放ったらかしておけばいいのです.その程度のものですから.
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